| |||||||
|
|
カワイコンサート NO.2246
アレクセイ・メリニコフ ピアノリサイタル 開催レポート
2016年6月2日(木) 開場18時00分 開演18時30分
会場:慶應義塾協生館藤原洋記念ホール(神奈川県)
6月2日木曜日、コンサート当日は、初夏の風が気持ちの良い、晴ればれとした気分にしてくれる、そんな日でした。リサイタルの会場となった、慶應義塾協生館・藤原洋記念ホールには、開場前から列をなしてお客様が並んでいました。そして開場時間。コンサートスタッフの笑顔に迎えられ、人の流れはホールの中へと吸い込まれていきました。
いよいよ開演のベルが鳴り、颯爽と登場したアレクセイ・メリニコフさん。その瞬間場内の空気が緊張とともに、その若きピアニストへの期待感に包まれました。
プログラム1曲目は、J.S.バッハ(ブゾーニ編曲)コラール前奏曲「主イエス・キリスト、
われ汝を呼ぶ」BWV639。美しく温かさに満ちた音色が、会場の隅々にまで響き渡っていました。
2曲目のリスト作曲「ピアノ・ソナタロ短調 S.178」では、完璧なテクニックで鋭いフォルティシモから美しく優しさにあふれたピアニシモまで、聴衆は表情豊かな演奏に引き込まれました。
そして休憩時間には、前半の演奏の余韻に浸りながら、ロビーでくつろぎ、話し合う人たち…。そして、後半の演奏がはじまります。
ドビュッシーの前奏曲集第1巻より「沈める寺」、第2巻より「花火」。この2曲の演奏では、印象派の作曲家ドビュッシーのピアノ音楽の世界が見事に描かれていました。
プログラムの最後はムソルグスキー作曲、組曲「展覧会の絵」。ピアノを自由自在に操りながら、ダイナミックに、またコミカルに、時にグロテスクに、音色を変えた聴きごたえのある演奏。どの曲も、魅力あふれる演奏で、終曲のキエフの大門が力強く締めくくられると、場内は歓声と拍手に沸き上りました。
アンコール1曲目は、グルック(スカンバッティ編曲)オペラ「オルフェウスとエウリディーチェ」より「メロディー」。あまりにも悲しく美しい演奏で、会場いっぱいの聴衆を魅了しました。そして2曲目、ショパン作曲 ワルツOp.42-5「華麗なる円舞曲」で終演です。
終演後はロビーでサイン会が行われ、たくさんのお客様に囲まれました。アレクセイ・メリニコフさんの今後の活躍に、期待を込めて拍手を送りたいと思います。
カワイ音楽教室 横浜事務所 ピアノコースリーダー 風間悦子
ホーム(ニュース) > カワイコンサート > カワイコンサート2016 > アレクセイ・メリニコフ ピアノリサイタル > 開催レポート