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カワイコンサート NO.2237
関本昌平ピアノリサイタル 開催レポート
ショパンコンクール入賞より10年、いま再び渾身のオールショパン!
2015年10月28日(水) 開場18時00分 開演18時30分
会場:川口リリア音楽ホール(埼玉県)

 

 第17回ショパン国際ピアノコンクール開催間もない10月28日、ちょうど10年前の第15回大会で入賞された関本昌平さんのリサイタルがここ川口リリアで開催されました。オールショパンのプログラムの演奏とあって、幅広い年代のお客様がご来場され、皆様の期待がホールいっぱいに広がっている中、明るく、堂々と輝かしく「ポロネーズ第6番 ”英雄”」が、鮮やかな音楽の幕切れとなりました。

 それから、爽やかな風の中から、明るくまぶしいメロディーが、たえず光が注ぐかのような「ノクターン8番」。「ワルツ第6番」「ワルツ第7番」は、指先からやさしい音色の魔法をかけられたかのような甘美な余韻につつまれた演奏でした。また、360度巡って聞こえてくるような、ダイナミックな音の拡がりが非常に魅力的な「スケルツォ第2番」で前半の演奏を締めくくりました。

 後半は、性格的音色を1つづつ紡いでいるように、ピアノの弦の奥から美しい旋律が豊かに響き、時に気品と威厳をたたえて、聴き手の胸に深く刻まれた「24のプレリュード」が演奏されました。その後、演奏直後の高まりと対照的な程、穏やかで優しい声のトーンで、先日終了したばかりのショパンコンクールに因んだご自身のお話をして下さいました。

 「ショパンコンクールを終えて、ショパンの曲から開放されました」と率直な感想の後、「他の曲も勉強したいと強く思い、そして改めてショパンの曲を弾きたいと思いました。」と語られ、2曲のアンコール曲名を先に発表したリップサービスも加わり、和やかな雰囲気に包まれました。情感深く演奏された「ブラームス 間奏曲Op118−2」と「スクリャービン エチュードOp8−12」のアンコール曲はショパンコンクールイヤーにふさわしく、”クラシックピアノ音楽”の重厚な音色に、改めていざなわれた秋の夜長のひとときとなりました。

埼玉事務所 小林好美

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