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カワイコンサート NO.2232
浜野与志男 ピアノリサイタル 開催レポート
世界へはばたく ニューフェイス 静かなる情熱!
2015年9月4日(金) 開場18:00 開演18:30
会場:
富士ロゼシアター小ホール(静岡県)

  

 9月4日秋晴れのさわやかな季節に、富士山を臨むロゼシアターを会場に、浜野与志男さんをお迎えしてカワイコンサートが開催されました。         

 演奏プログラムは、古典派モーツァルトのソナタから始まり、ショパン、スクリャービンへと展開し、時代を追いながら素晴らしい音の世界が、私達にプレゼントされました。

 モーツァルトソナタは、穏やかに始まる主題から、アレグロの華やかな最終章へと、終始温かな一音一音の響きに会場全体がつつまれ、コンサートのはじめとして、最高の1曲でありました。そして、ショパンのポロネーズに場面は変わり、力強い決意を感じる音色に、会場の緊張感は高まり、ショパン作品の中にある甘い旋律に、心動かされ、ポーランドへの郷愁を思い描き、次の場面へと導かれて行きました。前半プログラムの最後のラフマニノフの「音の絵」では、巧みなピアノテクニックに魅了され、重厚な響きに豊かな描写力に、ロシアを旅する者に、会場の私達は変わっておりました。

 後半プログラムのスクリャービンのソナタでは、神秘的な音色に呼び寄せられ、プレトニョフ編曲のくるみ割り人形の多彩な音楽表現を以って、終演を迎えます。が、会場は、しばらく、浜野さんの音の世界に包まれておりました。聞き手がそれぞれの絵を持ちかえるかの様に、余韻を楽しみ会場を離れるのを惜しんでおりました。

 浜野さんの、高い演奏技術はもとより、一つ一つの音に込める思いに感動し、また、弾き手の思いを素直に伝えることのできるコンサートピアノがあってこそ、この感動を味わうことができることを、本日のカワイコンサートで再認識することができました。

 音楽人生は果てしなく続く旅とおっしゃっている浜野さん、本日の旅にお供させていただいたことをありがたく思っております。

 そして、これからのご活躍を期待しております。    

静岡東事務所 市川京子

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