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カワイコンサート NO.2230
中井恒仁ピアノリサイタル開催レポート
北の大地に捧げる、ドイツでつちかわれた中井の音楽!!
2015年6月18日(木) 開場18時30分 開演19時00分
会場:札幌コンサートホールKitara小ホール(北海道)

  

 爽やかな風香る6月の札幌。ちょうど前日の6月17日にリニューアルオープンを迎えたばかりの札幌コンサートホールkitaraに於いて中井恒仁さんのピアノリサイタルが開催された。6月に入り肌寒い日が続いていたが、この日は天候にも恵まれ初夏の訪れを感じさせる陽気でした。

 会場へ着くと木曜の晩という事もあってか、やや大人の客層が目立っていたように思われた。その中に初めてのコンサートだろう子供が母親の隣で好奇心に目を輝かせ、今か今かとその幕開けの瞬間を待つ光景が微笑ましく映っていました。

 前半の1曲目、ベートーヴェンの「月光」が始まると神聖な空気が漂い、コンサートの始まりを告げるようにその艶やかな音は静かに流れ会場を包み込まれて行きました。

 曲の合間には中井さんによる曲の紹介や作曲家にまつわるお話し等をされ、その穏やかな口調に会場の緊張した空気が和んだように感じられました。

 2曲目はブラームスの6つのピアノ小品集作品118から透明で甘美な音色が心の奥深く迄届き、ブラームスを思う情熱と優しさが伝わってきました。前半の最後はパガニーニの主題による変奏曲作品35第2集。曲が流れ始めると体と呼吸が引き締まるかのように迫力あるテクニックと精密な表現力に圧倒ました。

 その息をも呑んでしまうような演奏が終わり休憩へ。

 後半はショパンのバラード第1番で始まり、深く重厚な音楽が心に語り掛け物語が綴られていくようでした。続いて演奏されたのは、同じくショパンのノクターン第20番とポロネーズ第6番。ノクターンの落ち着きある穏やかな調べはどこかノスタルジックな光景を浮かばせ感傷的な思いが過りました。ポロネーズでは色彩豊かな音色と繊細なテクニックが調和され会場を魅了され、コンサートの終盤はリストの作品から愛の夢とメフィストワルツ第1番を演奏されました。愛の夢では、中井さんの内から沸き出でる情感が美しいベールとなり身体を暖かく包み込まれるかのようでした。そしてメフィストワルツ第1番と、次々と展開されていく多彩な旋律を見事に弾きこなすその姿に、堅実な強い精神が表れてように感じました。

 アンコールは、ショパンの幻想即興曲とブラームスの6つのピアノ小品集より作品117-1を演奏されました。音楽を愛する中井さんの魂に、会場は終始深い感動に包まれていました。

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