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カワイコンサート NO.2229
岡田 奏 ピアノリサイタル 開催レポート
2013年プーランク国際ピアノコンクール優勝
・・・進化し続ける若きピアニストの新境地!
2015年6月10日(水) 開場18時30分 開演19時00分
会場:仙台市イズミテイー21小ホール(宮城県)

 

 

 初夏の太陽が照りつけた6月10日、イズミティ21にて岡田奏氏のピアノリサイタルが開催されました。

 8才でデビューし、数々のコンクールにて受賞され、現在もパリで研鑽されているということで、期待感いっぱいで会場に向かいました。

 第1部はオールベートーヴェン。1曲目は「15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 作品35 エロイカ変奏曲」。曲全体を通じて、壮大は響を創り上げ、その中にエロイカの主題が明確に提示されていました。特に左手を意識的に、良く考え表現しようとしているのが伝わり、音楽がより一体的になり、素晴らしかったです。

 2曲目は「ピアノソナタ第21番 ハ長調 作品53 ワルトシュタイン」。第1楽章は、エネルギーの方向性がはっきりしており、強い意志を持った芯のある演奏を聴かせてくださいました。第2楽章は、内向的で沈痛な心を見事に歌い上げていました。続き第3楽章への切替えが巧でしたし、楽章を通じてテーマを非常に丁寧に弾いていることが、大変印象深かったです。ベートーヴェン中期の傑作ともいえる作品に対する畏敬の念を抱きつつも、それに岡田氏の感性や想いを柔軟に融合させた魅力ある演奏でした。

 第2部1曲目は、「ファリャのベティカ幻想曲」スペインの情熱的な気質や情景をエネルギッシュに表現したかと思えば、時折見せるメランコリックな顔。本当に彩り豊かな演奏を聴かせてくださいました。

 2曲目の「ラヴェルのラ・ヴァルス」ピアノソロ版は、技巧的にも大変メカニックで華麗ではありますが、岡田氏の演奏は2台ピアノ版に勝とも劣らずの音の厚みでSK-EXの魅力ある音を会場いっぱいに響かせてくださいました。

 アンコール曲は2曲。「ロシア人の編曲によるモーツァルトのトルコ行進曲」」あまり聴かれない編曲でしたが、光りの陰影が楽しく、ロシアの香りのするとても興味深いものでした。そして、最後は「ドビュッシーの前奏曲より 静める寺」。一転して深みのある音色で、宗教的な世界を聞かせてくださいました。

 非常にエネルギッシュで、瑞々しい表現。反対に内に秘める感情。また、静と動の世界を自由に行き来する柔軟さ等、千変万化な演奏で聴衆を楽しませて下さいました。

 仙台での再演を期待して会場を後にしました。

澤田美紀

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