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カワイコンサート NO.2227
関本昌平ピアノリサイタル 開催レポート
ショパンコンクール入賞より10年、いま再び渾身のオールショパン!
2015年5月29日(金) 開場18時30分 開演19時00分
会場:ハーモニーホールふくい小ホール(福井県)『会場アクセス』
新緑が美しく快晴であった5月29日に、世界の美しいコンサートホールにも選ばれている福井県のハーモニーホールふくい小ホールにて、“カワイコンサート2015 関本昌平ピアノリサイタル”が開催された。今年はショパンコンクール開催の年であり、オールショパンプログラムでもあるこの演奏会に多くの人が注目をしており、なおかつ福井県では聞くことのできないカワイコンサートピアノSK-EXの音色を聞くこともできるとあって、平日の夜からの開演にもかかわらず、多くのお客様がつめかけた。
今か今かと待ち焦がれる中、ショパン作曲「ポロネーズ第6番 英雄」の演奏が始まった。英雄という名にふさわしいきらきらと輝かしくもあり、また力強いその音色に皆、あっという間に心を奪われ聞き惚れていた。そして今度は雰囲気を変え、「ノクターン第8番」を甘く情状的に演奏され、その美しい音色はホール中に響き渡った。その後は、「ワルツ第6番 小犬」、「ワルツ第7番」「スケルツォ第2番」を優雅にまた情熱的に演奏された。
休憩を挟んだ後、「24のプレリュード」を演奏された。まるでピアノが歌うような美しい旋律が流れたり、激情ほとばしるドラマチックな物であったり、聴く者の心に深く響いていた。
その後鳴りやまない拍手に応えて、舞台上で幾度かお辞儀を繰り返された後に次のアンコールに弾かれるブラームス作曲「6つの小品 作品118より第2番」の解説をされた。解説を終えて、一度椅子に座ろうとした際、すぐに立ち上がり解説をつけ加えて下さった。曲に対する実直なお人柄がにじみ出ている場面であった。クララ・シューマンへの思いがつまっているこの曲を、愛情たっぷりに奏でられていた。その後も客席からのアンコールが続き、スクリャービン作曲「エチュード 作品8-12」、モシュコフスキー作曲「火花」を演奏された。
青々とした緑が美しい5月にふさわしい、凛々しくも華麗な音色に癒され、情熱的な旋律に心踊らされた素晴らしい演奏会であった。
カワイ音楽教室 福井地区 北村あずさ
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