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カワイコンサート NO.2225
島田彩乃ピアノリサイタル 開催レポート
シドニー国際ピアノコンクール入賞から10年を経て、
風薫る五月の夜に贈る「珠玉のピアノ小品集」
2015年5月29日(金) 開場18時00分 開演18時30分
会場:ホテルニューオータニ長岡 NCホール(新潟県)『会場アクセス

  

 5月だというのに暑い夜。島田彩乃さんの紡ぎだす音色が私たち聴衆に心地よくさわやかな風を運んできてくださいました。

 前半はショパンの「ノクターン作品9-1、9-2」の演奏で始まりました。繊細でデリケートな表現がショパンの魅力をより一層引き立たせていて、とても印象的でした。

 続いてドビュッシーの「ベルガマスク組曲」。ドビュッシーが織りなす響きの色彩感が見事に奏され、ハーモニーが豊かな「前奏曲」、優雅な「メヌエット」、静寂で澄み切った月夜をイメージする「月の光」、そして対照的に動きがあり躍動的な「パスピエ」。それぞれの世界を自然にイメージしながら聴き入ることができました。

 そして前半最後は、美しい旋律がとても印象的なフォーレのノクターン第4番でした。前半のプログラムではフランス音楽の魅力をとても繊細で素敵な音色によって堪能することができました。

 後半はガラッと変わりハイドンの「アンダンテと変奏曲 ヘ短調」とシューベルトの「4つの即興曲」でした。

 ハイドンでは細かな速いパッセージも転がるようにまろやかな音色と、最後のコーダの重厚さが見事に表現され圧巻の演奏でした。

 そして最後はシューベルト。4曲それぞれの性格をとても丁寧に表現されていて音楽の流れに気持ち良く乗りながら聴かせていただきました。

 アンコールはドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」とショパンの「スケルツォ第2番」でした。

 軽やかでデリケートな音色と力強い響き、そして心地よい歌心であっという間に2時間が過ぎてしまいました。終演後のロビーには素敵な時間を満喫したお客様の笑顔があふれていました。

カワイ音楽教室長岡事務所 ピアノコースリーダー 瀬下 亜貴子

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