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カワイコンサート NO.2222
チ ホ・ハン ピアノリサイタル 開催レポート
〜同世代の中で最も将来を約束されたピアニスト〜
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2015年5月17日(日) 開場14時00分 開演14時30分
会場:京都府民ホールアルティ (京都府) 『会場アクセス

  

 吹く風がさわやかに感じる季節となりました。5月17日京都府民ホールアルティにてチホ・ハンさんのピアノリサイタルが開催されました。韓国ご出身の23歳で今回は来日デビューコンサートということです。黒のタキシード姿で颯爽と登場されたチホさん。…演奏が始まりました。

 最初の曲はベートーヴェンの「ピアノソナタ第28番 イ長調 作品101」です。会場を一瞬に包み込む温かな音色が流れ出し、幻想的な表現が展開していきます。ベートーヴェンの力強い男性的要素と温和な女性的要素が散りばめられて、後期ソナタの深みを感じました。

 チャイコフスキーの「主題と変奏 ヘ長調 作品19-6」は主題の後12度変奏する曲の展開がお見事で、その華やかに聴き入ってしまいました。

 スクリャービンの「ピアノソナタ第3番 嬰ヘ短調 作品23」はドラマティックな始まりから迫力ある低音、叙情的な旋律。そして第3楽章ではまさしく“星の輝き”そのもので美しい響きです。大変心が満たされました。

 後半はシューマンの「クライスレリアーナ 作品16」です。シューマン当時の感情がとても伝わってくる演奏でした。「動」の部分は胸に突き刺さるようなエネルギッシュな音、「静」の部分は柔らかい空間にいるような優しい音でした。

 最後はショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調作品22」です。チホさんの奏でる滑らかできらびやかなショパンの音色が、カワイフルコンサートピアノSK-EXによって最大限に引き出されていました。その後明るく華やかなポロネーズで曲が締めくくられました。本当に素晴らしかったです。

 アンコールでは、モーツァルトのヴォロドス編曲版「トルコ行進曲」を圧巻の演奏力で、そして リスト編曲のシューマン「献呈」の甘美な旋律の余韻の中、会場は割れんばかりの拍手に包まれました。

 演奏を聴かせて頂き改めて音楽の持つ力の偉大さを感じました。間近でピアノの音色を聴く喜びと感動、この気持ちをいつまでも忘れずにいたいです。

 チホさんの更なるご活躍をお祈りしています。素敵な演奏をありがとうございました。

京都事務所 清水芳美

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