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カワイコンサート NO.2220
岡田奏ピアノリサイタル 開催レポート
201410月10日(金) 開場18時30分 開演19時00分
会場:北九州市立響ホール(福岡県)

  

 パリ在住の日本人ピアニスト、岡田 奏さんのコンサートが北九州市立 響ホールで開催されました。14歳からひとりでパリへ留学され、昨年行われた「第8回プーランク国際ピアノコンクール」にて優勝されたピアニストとの事で、期待が高まりコンサート当日を迎えました。大変音響の良いこのホールで、全てフランス音楽というプログラム。どんな世界が広がるかと楽しみにしておりました。

 受付で頂いたプログラムの曲目解説も、岡田 奏さん自ら執筆され、解りやすく、又、岡田さんの言葉で一つ一つの作品、作曲家について語られ、ますます期待が膨らみました。

 真っ赤なドレスでステージに立った23歳の若きピアニスト岡田 奏さんはとても美しく溌剌と、そしてエレガント。

 今回は、第1部「自然」「ひと」を描くと題され、「自然」はドビュッシーの「水の反映」そして「月の光」。最初の一音から岡田さんの世界に引き込まれてしまいました。音色が豊富で様々な色と陰影で表現されていました。そして「ひと」。プーランクの「三つのノヴェレッテ」「ナゼルの夜会」。岡田さんは「三つのノヴェレッテ」はプーランクの様々な性格を贅沢に味わえる曲集。「ナゼルの夜会」は出会った人々を観察し、得たインスピレーションで作られた肖像画のようなものと解釈されています。エネルギッシュで繊細で、ユーモアがあって、何より優れたテクニックで本当に素晴らしい演奏でした。

 第2部は「様々な夜のかたち」と題され、ラヴェルの「夜のギャスパール」「ラ・ヴァルス」難曲のこの二つの作品。岡田さんによって紡ぎ出されるラヴェルは、オーケストラを聴いているような感じです。湧き上がるような迫力、素晴らしく歯切れの良いリズム、そしてスリリング。すっかり岡田 奏さんの音楽に魅了され、拍手は止まりません。

 アンコールはモーツァルト作曲ヴォロドス編曲「トルコ行進曲」。有名なメロディが更にリズミカルにダイナミックになり、又、聴衆は大喜びでこのコンサートは締めくくられました。

 ロビーのCDサイン会に現れた岡田さんは小柄で、握手をしてもらった生徒さんは「ふあふの手だった」とうれしそうに話していました。普段のお人柄もチャーミングで、初めて訪れられたという北九州に多くのファンを作られました。

北九州事務所 冨永 真粧美

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