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カワイコンサート NO.2219
岡田奏ピアノリサイタル 開催レポート
2014年10月3日(金) 開場18時30分 開演19時00分
会場:新潟市音楽文化会館ホール(新潟県)
秋の気配が感じられる10月3日新潟市音楽文化会館ホールにて岡田奏さんのピアノリサイタルが開催されました。岡田さんは現在パリ在住であり、昨年行われた「第8回プーランク国際ピアノコンクール」にて優勝された新進気鋭のピアニストです。今回のプログラムはプーランクを始め、全てフランス音楽ということで、開催前からコンサートへの期待は大きく膨らみました。
第一部は 〜「自然」と「ひと」を描く〜 と題してドビュッシーの「水の反映」から始まりました。岡田さんが最初の音を出された瞬間から、その透明感のある音色に会場全体が包まれ、様々な水の表情が生き生きと伝わってまいりました。
2曲目は「月の光」です。まるで情景を絵画で観ているような美しさに、お客様が引き込まれていっているようでした。続いてプーランク「三つのノヴェレッテ」と「ナゼルの夜会」では、身体から、心から湧き出るような存在感のある演奏でした。プーランクの持つ独特な世界を優れた技巧と多彩な表現力で演奏されていました。
あっと言う間に前半が終了し、お客様は第二部に向けて期待が高まっている様子でした。第二部は 〜様々な夜のかたち〜 と題して、ラヴェルの「夜のギャスパール」「ラ・ヴァルス」を演奏されました。「夜のギャスパール」では、ルイ・ベルトランの詩の世界をドラマティックに表現され、日常を離れて詩の世界へ連れて行かれたような感覚になりました。
最後の曲となった「ラ・ヴァルス」では、心地良いリズムとラヴェルならではのメロディに心が躍りました。
興奮の拍手が鳴り止まない中、アンコールはモーツァルト作曲ヴォロドス編曲「トルコ行進曲」を演奏で、お洒落な音がたくさん散りばめられた編曲で、モーツァルト作品の新しい魅力を感じることが出来ました。
終演後、感動されたお客様が早速CDのご購入のため列が出来ていていました。
フランス音楽の世界をこれ以上ない程堪能した素晴らしい夜となりました。また、今後ますますご活躍される岡田さんの演奏を聴けたことに喜びを感じた夜となりました。
カワイ音楽教室新潟事務所 横山江涼子
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