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カワイコンサート NO.2218
松本和将ピアノリサイタル 開催レポート
20149月26日(金) 開場18時30分 開演19時00分
会場:広島県民文化センター 多目的ホール(広島県)

  

 まだまだ暑い9月26日 久しぶりの会場となる広島県民文化センターで今年のカワイコンサートがピアニスト松本和将さんを迎えて開催されました。

 全体にロシア物は珍しく 松本さん曰く“ロシアの切なく濃密な世界”…が繰り広げられる事を期待して多くの音楽愛好家と あまり詳しくはないがとりあえず音楽を聴くのは好き…と言う一般の方たちと 奨められたからまあ行ってみようか…と言う人たちと…様々な聴衆が恐らく全く予想もしなかった音楽の世界へと導かれてしまいました。

 まず最初の音で度肝を抜かれたと言っても過言ではないでしょう。ラフマニノフ前奏曲の“鐘”は圧倒する迫力であっという間に人々を釘付けにし、喧噪も一瞬にして空気が変わり引き込まれていったのです。こんな音が鳴るんだろうかと思うくらいよくなる楽器に自分が関わっていることを改めて誇りに思う瞬間でした。

 最初のプログラム提案の時に“くるみ割り人形”があり、全体の重々しい雰囲気の中で唯一生徒さんたちが喜ぶだろうと思っていたのですが 出来上がってきたチラシにはその曲目が無くなっていたので少しがっかりしました。…ですが、当日を迎え全体を聴いてしまうと むしろ無くて正解 彼の世界観が見事に繰り広げられたのでした。

 足を運んでくださった方たちは 口を揃えて絶賛していただき チケットを売って本当に良かったと思いましたし 心に残るコンサートを生徒さんに提供できたことを誇りに思えました。

 その中の一人、只今ラフマニノフを勉強中のA君は花束贈呈という大役を仰せつかり学校帰りなのにそれ用の衣装まで工夫して登場しました。無事に務めた後で手の大きさを比べてもらいピアニストと接する機会を与えられたことで今後より一層励んでくれることは間違いありません。

 アンコールは予想通りの“ヴォカリーズ”…アンコール2曲目は子供たちのために“英雄ポロネーズ”…まあこれに関しては生徒さんは喜んだと思いますが どうせなら最後までロシアに徹してもらいたかったと感じた方も多いのではないでしょうか…

 コメントしながら進行していくスタイルはここ最近の音楽会では時々見かけますが ピアニストが遠い存在ではなく親近感をもって音楽を聴くことが出来ます。冒頭にもあった重々しい世界が宇宙の話にまで発展し聞き慣れない音楽が身近に聴けるメリットがあるのではないでしょうか。

 イギリスの作家ティムボーラ―が書いた児童文学書“星の歌を聴きながら…”父はピアニストだが道を外れてしまった主人公が立ち直っていくという内容ですが、その立ち直るきっかけになったのが戦地に行った祖父が自分のために弾いてくれたスクリャービンのコンサートエチュード作品2−1

 CDでは聴く機会はあってもなかなか実際の演奏を聴く機会が無い曲をこのコンサートで聴くことができました。このことだけでも私にとって記憶に残るカワイコンサートでしたので来年度への期待は大きく膨らむばかりです。

                     音教広島事務所 森川 与信子

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