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カワイコンサート NO.2216
中井恒仁ピアノリサイタル 開催レポート
2014年9月12日(金) 開場18時00分 開演18時30分
会場:慶應義塾協生館藤原洋記念ホール(神奈川県)

 

 爽やかな秋晴れに恵まれた9月12日、慶應義塾大学藤原洋記念ホールにて、カワイコンサート 中井恒仁ピアノリサイタルが開催されました。

 幕開けはベートーヴェンのピアノソナタ「月光」 第1楽章が幻想的に深い響きで始まると同時に釘付けになりました。楽章ごとの音楽の変化も見事でした。

 続いて中井さんが特にお得意のブラームス。 作品118より1.2.5の3曲は、重厚な低音の響きと柔らかく美しいメロディーに魅了され、スケルツォは、リズミカルで快活な変化に富んだ演奏で、あっという間に前半が終わりました。

 休憩にはCDを求める方でロビーが賑わっていました。

 後半はショパンとリストの華やかな世界が繰り広げられました。

 バラード第1番は、まさに詩的で味わい深く、哀愁を帯びたメロディーがドラマチックに展開されました。ノクターン遺作では、宝石のように美しいppと、中間部のマズルカのリズムが穏やかに流れるようで印象的でした。英雄ポロネーズは、躍動感の漲るリズムと和音の立体感が心地好く響いて来ました。

 リストの愛の夢第3番は、甘美な響きに会場中が酔い痴れたロマンチックな演奏でした。

 最後のメフィスト・ワルツ第1番は、エネルギッシュなリズムにのせて超絶技巧な演奏が圧巻でした。

 割れんばかりの拍手に応えて、アンコールにはシューマン=リストの献呈を温かい音色で演奏して下さいました。曲間のお話も分りやすく、客席に笑いを誘うほど楽しく、優しいお人柄を窺い知る事が出来ました。中井さんの揺るぎないテクニックと音楽性が、重厚で深い低音の響きや華やかで美しく多彩な音色を持つカワイコンサートグランドSK−EXの魅力を最大限に引き出した、素晴らしい演奏を聴かせて頂き、幸せな気持ちになれたコンサートでした。

横浜事務所 下地万里子

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