今川裕代ピアノリサイタル開催レポート

カワイコンサート NO.2213
今川裕代ピアノリサイタル開催レポート
2014年8月5日(火) 開場18時30分開演19時00分
会場：石川県立音楽堂コンサートホール（石川県）

　8月5日(火)石川県立音楽堂コンサートホールにて今川裕代さんを迎えカワイコンサートが行われました。

　お隣福井県出身ということもあり、これまでに演奏を聴いたことのある方もいて、今川さんのコンサートなら行きたいとチケットを購入された方もいました。とても楽しみに会場に向かいました。

　前半のプログラムはシューベルトとモーツァルトで構成されていました。1曲目「アレグレット」のユニゾンで始まるメロディーを聴いて、すぐになんて美しい音色だろうと思いました。2曲目との対比も見事でどんどん惹きこまれていきました。2曲が終わったところで今川さんからその後の曲の解説がありました。そのお話を手がかりにそれぞれの曲をイメージを持って聴くことができました。特にモーツァルトの「小さなジーグ」はなかなか演奏されないということでわくわくして聴きました。たった38小節の曲。オルガンのための技巧的な曲ということですが技巧的と感じさせない素晴らしい演奏でした。

　後半はショパン。知っている曲ばかりでとても聴きやすく、あっという間に時間がすぎました。タッチの達人とヨーロッパで評価されているそうですが、本当に繊細で澄んだ音色に終始魅了されました。

　アンコールでは、山田耕筰のからたちの花、リストのラ・カンパネラ、エルガーの愛のあいさつが弾かれました。カンパネラは穏やかな音色の中に情熱も感じられ印象深かったです。

　演奏会終了後、ＣＤ販売とサイン会がありましたが、人気の今川さんすぐに完売しました。夏の日の午後素晴らしい演奏会をありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石川事務所　福池和江