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カワイコンサート NO.2212
田中正也ピアノリサイタル 開催レポート
2014年6月30日(月) 開場18時00分 開演18時30分
会場:富山市民プラザ アンサンブルホール(富山)
富山市民プラザにて田中正也さんのピアノリサイタルが開催されました。田中さんは15歳でモスクワに渡り、国内外のコンクールで多数入賞されているピアニストであり、このリサイタルを心待ちにしておりました。まず、プロコフィエフ トッカータ ニ短調 作品11で幕開け。突進してくるようなリズムと迫力ある演奏に最初から目が釘付けになりました。2曲目はショパン 子守歌 変ニ長調 作品57。先ほどとはがらりと表情が変わり、優しく繊細な音色にどんどんと田中さんの世界に引き込まれていきます。
そして誰もが耳にした事のある ポロネーズ 第6番 変イ短調 作品53「英雄」。期待を裏切らない力強くダイナミックな演奏で会場との一体感を感じました。
前半最後は、ラヴェルの作品。繊細はタッチと美しい音色で包まれた「亡き王女のためのパヴァーヌ」。そして「ラ・ヴァルス」の華麗なテクニックと迫力ある見事な演奏に大きな拍手が鳴り止みませんでした。
後半は、ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」。プロムナード、10曲の小品をまるでオーケストラの奏者になったかのように、ピアノ1台で表現される姿を見てとても圧倒されました。とても長い曲ですが、時間を感じさせない大変素晴らしい演奏でした。
アンコールでは、プロコフィエフ 10の小品より「ハープ」とリスト ラ・カンパネラを演奏されました。まさかラ・カンパネラを聴けるなんて思ってもいなかったので、とても感動致しました。
今回のリサイタルでは、田中さんのお人柄も垣間見られるようなモスクワ時代の楽しいお話も加わり、素敵な時を過ごす事が出来ました。
カワイ音楽教室講師 北陸(富山)事務所 志摩 裕美
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