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カワイコンサート NO.2210
河村尚子ピアノリサイタル 開催レポート
2014年6月27日(金) 開場18時00分 開演18時30分
会場:札幌コンサートホールKitara小ホール(北海道)

  

 6月27日、札幌コンサートホールKitara小ホールにて、河村尚子ピアノリサイタルが開催されました。

 前評判も高く、開演10分前にはほぼ満席…。コンサートを楽しみにしている観客の様子がうかがえます。

 プログラムの前半は、ショパン=リストの「6つのポーランドの歌」より「おとめの願い」「私のいとしい人」。初めの数小節を聞いただけでピアニストの確固たる意志が感じられ、すっかり音楽の世界に引き込まれてしまいました。

 ショパンの「バラード第1番」では、解釈の奥行きの深さを感じ、他の誰にも真似ることの出来ない、河村尚子さんだけが辿り着いた特別な演奏でした。

 ラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲」は、更に迫力が増し、抜群のテクニックと表情、バランスのとれた演奏に後半が増々楽しみに…。

 プログラム後半、ムソルグスキーの「展覧会の絵」は圧巻です。ここまで多彩に見せて聴かされたら、素晴らしいとしか言い様がありません。何よりピアノという楽器のpとf、音の長さと短さ、ハーモニー、響かせ方(他にも私の知らない面があると思いますが)とにかく全てを解って弾いている…、そんな印象を受けました。

 アンコールでは、ラフマニノフのプレリュード作品23−10と23−2を演奏されました。23−2を弾き始めると会場からは感嘆の声が。「これだけのプログラムを弾いた後にこの曲を」という印象だったのでしょう。

 演奏会終了後のサイン会では、たくさんの方がCDを片手に早々と列を作り、心待ちにしている様子です。ピアノ学習者と思われる小学生や中・高生からは、「すごい迫力だったね」「素晴らしかった」などの感想も聞こえてきます。

 今回カワイの最高の楽器SK−EXが使用され、ピアニスト河村尚子さんによって楽器の可能性が最大限に引き出されたと感じます。音と演奏、大変バランスのとれた素晴らしいコンサートでした。

 湯浅 満希子

 

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