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カワイコンサート NO.2208
山岸ルツ子ピアノリサイタル 開催レポート
2014年5月29日(木) 開場18時30分 開演19時00分
会場:まつもと市民芸術館 小ホール(長野県)
山岸さんの演奏が始まった瞬間、その魅了なる演奏にずっと釘づけになりました。前半は、
ヘンデル:シャコンヌ ト短調 HWV435
一つのテーマをもとに、多数の変奏をもった曲。全体的にとても透明感があり、聴き手を包み込んでいくかのような素晴らしい演奏でした。
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
ノクターン 第20番 遺作 嬰ハ短調
スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
幻想即興曲は、右手と左手とのリズムの異なる動きにおいて華麗なテクニックでの演奏でした。ノクターンは山岸さん独自の表現力を存分に発揮し、スケルツォでは特に所々にある難しいパッセージを軽快に演奏されていました。後半は、
リスト:愛の夢 第3番 変イ長調
パガニーニ大練習曲 第3番「ラ・カンパネラ」
愛の夢、ラ・カンパネラとも、とてもリストらしい技巧的に難しい曲では有りますが、山岸さんのテクニック・指さばきはとても凄いものでありました。
ラフマニノフ(F.クライスラー):「愛の悲しみ」
ラフマニノフ:音の絵 作品39-6「赤ずきんちゃんと狼」
「愛の悲しみ」は、ヴァイオリン曲からの編曲、まさにラフマニノフらしい技巧的な曲。イメージに合ったタッチで見事な演奏でした。
「赤ずきんちゃんと狼」は、赤ずきんちゃんと狼の対比、全体にわたり物語のイメージが沸き立つ素晴らしいものでありました。
リスト:巡礼の年 第2年 イタリア 第7曲「ダンテを読んで」(ソナタ風幻想曲)
全体的にドラマチックな雰囲気で、タッチ・イメージなど全てにおいて感銘を受けました。最後にアンコールにて、とてもかわいらしい曲を2曲演奏されました。最初から最後まで、全てで心を打たれた最高な演奏会でした。
長野(松本)事務所 奥村 夏樹
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