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カワイコンサート NO.2200
外山啓介ピアノリサイタル 開催レポート
2013年10月18日(金) 19:00開演
会場:北九州市立 響ホール(福岡県)

  

 秋晴れのまさに芸術の秋 !! といった日に、外山啓介さんのコンサートが開催されました。ポスターからは、凛々しくキリリとした目元が印象的な外山さん。開場を待って並んでいるお客様も、勿論私自身もこの日が来るのを心待ちにしていました。

 そしていよいよ開演。扉が開きにこやかな会釈をしながら登場され、会場が一瞬で外山さんワールドへと誘われていきます。

 前半のプログラムはオーケストラやバイオリン等の作品を編曲したものが中心です。はじめは無伴奏バイオリンの作品をピアノ演奏用に編曲された「シャコンヌ」荘厳な主題から音がたたみかけるように、次々と変奏が織り込まれていきます。

 豊かな響きの中で荘大さと繊細さが入りまじり、最後のクライマックスへと誘われて曲の素晴らしさに酔いしれていました。

 一変して「献呈」や「アヴェ・マリア」「亡き王女のパヴァーヌ」では甘く優しいメロディに包まれ、心の奥に染み込んでいく名曲のメロディーに吸い込まれていきました。

 前半最後の「ラ・ヴァルス」。自然と沸き上がってくるうねりの中で奏でられる、心地良いワルツのリズムとラヴェルならではの、飛んだり跳ねたりするメロディに心が躍り、童心にかえって、ウキウキするようなひと時でした。

 後半はショパンのプログラムです。

 お馴染みの「小犬のワルツ」からはじまり、力強さと優しさを兼ね備えた紳士的な英雄像を彷彿とさせる「英雄ポロネーズ」。そして締めくくりはソナタ第2番「葬送」です。この曲はショパン独特の古典形式にとらわれない斬新な独創性に富み、葬送行進曲が用いられていることで有名な作品です。各楽章の独創性が高いだけに、まとめあげることの難しい曲ですが、最後の最後まで綿密に構成され、特に「葬送行進曲」では会場全体が呼吸を忘れてしまったかのように聴き入っていました。

 鳴り止まない拍手の中でのアンコールは、ブラームスの3つの間奏曲より変ホ長調ムソルブスキーの展覧会の絵より「キエフの大門」でした。

 終演後、私の隣で聴いていた両親も本当に来て良かったと大満足で、早速CDを購入しサインを頂くために並んだ私でした。

 次は2月に又福岡でコンサートをされるので、今から楽しみです。興奮冷めやらぬ中、購入したばかりのCDを聴きながら帰路につきました。

北九州事務所 リーダー講師 渡邉三佳

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