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カワイコンサート NO.2199
関本昌平ピアノリサイタル 開催レポート
2013年10月17日(木) 19:00開演
会場:兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール(兵庫県)
台風26号が日本に直撃した翌日、気温も急に低くなり、いよいよ冬到来かと思わせるほどの肌寒い中、10月17日兵庫県立芸術文化センターにて、関本昌平さんのピアノリサイタルが開催されました。講座などで拝見させていただいたこともあり、このリサイタルを心待ちにしておりました。関本昌平さんは大阪ご出身ということもあり、大勢の人が会場に足を運んでおられました。
大きな拍手で迎えられた関本さんは、笑顔でどことなく少年ぽさを感じさせる雰囲気でしたが、1曲目ショパンの『舟歌』を演奏されると、会場は一瞬にして優美な世界へと浸っていきました。豊かな音色と移りゆく表情がよくわかり、心地よく深く心に響きました。
2曲目は、ブラームスの『4つの小品 作品119』です。1曲1曲、柔らかな響き、雄大な響き、豊かな響きが重なり合い、ひとつのストーリーのようにも感じられました。 3曲目はショパンの『ポロネーズ変イ長調 作品53〈英雄〉』です。
会場の拍手が鳴りやむとすぐに演奏が始まり、スケールの大きいダイナミックな演奏で身を乗り出して聴き入ってしまいました。
休憩の後、後半はバッハの『トッカータ ハ短調 BWV911』で始まりました。しっかりとしたタッチの中にも軽やかさも感じられ、まるで会話をしているかのように聴こえました。
いよいよ最後のプログラムはベートーヴェンの『ソナタ第28番 イ長調 作品101』です。若さ溢れるエネルギーいっぱいに全楽章を演奏され、会場に大きな拍手が鳴りやみませんでした。
アンコールはショパンの『小犬のワルツ』、スクリャービンの『エチュード作品8−11、作品8−12』 プロコフィエフの『ソナタ第7番第3楽章』でした。それぞれの曲の演奏前には、曲の解説もしてくださり、どの曲も心に深く響く素晴らしい演奏でした。
アンコールの4曲を演奏された後、会場は暖かい雰囲気で満たされ、鳴りやまぬ拍手に何度もお辞儀をされ、リサイタルは終了しました。
演奏もプログラムも素晴らしく、最高の時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
大阪北事務所 佐尾山 八重
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