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カワイコンサート NO.2195
大崎結真 ピアノリサイタル 開催レポート
2013年8月31日(土) 14:00開演
会場:石川県立音楽堂 コンサートホール(石川県)
8月31日(土)に石川県は金沢市にある「石川県立音楽堂 コンサートホール」にて大崎結真さんのピアノリサイタルが開催されました。大崎さんが16歳で参加した浜松国際ピアノコンクールの予選会を聴いたことのある方からお話を聞いたところ、その時大崎さんが弾いたベートーヴェンのソナタに大変感動し、きっと今後広く活躍されるに違いない、と強く思ったそうです。そんな中、今回の金沢でのコンサートのポスターを見て驚き感激したそうです。さらに、現在大変活躍されている牛田智大さんと師事した先生が一緒だということもあり、開催前からコンサートへの期待は大きく膨らみました。
今回のプログラムはとても馴染み深い曲ばかりで、一般の方にも聴きやすいものでした。
前半はリストとモーツァルト。
外はまだまだ真夏の気候。そんな中1曲目の愛の夢が始まった瞬間から、外の暑さを忘れてしまう透き通るような音色に会場全体が静まり、その美しい演奏に惹きこまれてしまいました。続く「リゴレット・パラフレーズ」、「ラ・カンパネラ」と演奏されましたが、どの曲も音色の美しさに加えテクニックも非常に素晴らしく、また力強さも兼ね揃えていて大変魅了されました。
モーツァルトはトルコ行進曲付きソナタが演奏されました。トルコ行進曲では一緒に口ずさみたくなるような軽快な感じが印象的で、会場に来た子ども達も目を輝かせて聴いていました。
後半はショパンの曲で構成されました。
2つのノクターン、ソナタ第2番「葬送」、そしてスケルツォ。どの曲も本当に素晴らしく、美しい演奏でした。音の美しさ、しっかりとしたテンポ設定と構成力、そしてダイナミクス。ショパンの音楽を心から堪能することができました。
演奏会を聴きに行くと、ピアニストによっては時々作曲家によって得意・不得意を感じることがありますが大崎さんはそんなことをまったく感じませんでした。本当に心から素敵な演奏と言えるものでした。演奏会後もCD購入のお客様へ気さくにサインと握手をされ、その人柄と笑顔にますます魅了されました。夏休み最後の土曜日、大崎さんの熱い演奏に堪能した午後でした。
石川事務所 福池和江
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