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カワイコンサート NO.2193
ダリア・カメネヴァ ピアノリサイタル 開催レポート
2013年6月7日(金) 18:30開演
会場:札幌コンサートホールKitara(北海道)
今年は例年にないくらい長い冬を経験した北海道。やっと春を迎えれば芽吹きも勢いよく一気に初夏の雰囲気に。気持ちよさそうに地下鉄駅から新緑、藤棚のトンネルを抜けてキタラホール向かう人々。今日はダリア・カメネヴァさんによるリサイタルです。
開演10分前小ホールはほぼ満席の状態。スーツを着た男性もたくさんいます。
ロシア出身ということで今回はロシアの作品が多いのかなと思っていましたが前半はベートーヴェンのソナタ第30番とブラームスの6つの小品作品118とドイツロマン派のプログラムに興味と期待が膨らみます。
そして開演。ベートーヴェンソナタの演奏が始まりました。軽やかで爽やかに主題が奏でられると今歩いてきた公園の緑、ベートーヴェンが愛した自然の中の色々な情況が浮かんでくるようです。その後の決然とした2楽章、変奏形式の長い3楽章。小品ながらさまざまなテクニックや表現力が必要とされるブラームスの作品を会場の空間・余韻を十分感じてまだ26歳とお聞きしてびっくりするくらい奥深い演奏が続き会場内も息をのむようで拍手のタイミングさえ躊躇する場面もありました。
休憩を挟んで後半はショパンプログラム。スケルツォやマズルカをこちらは若々しさを前面に軽快に演奏されていきます。
そして最後にラフマニノフ編曲のコレルリの主題による変奏曲の演奏が始まりました。
有名な主題がどんどんラフマニノフの音楽観へ変化していきます。ダイナミックなリズム感はやはりその土地で生まれ育ったダリアさんだからこそのものなのでしょうか。
そんな情熱的な演奏にアンコールの拍手が鳴り響きます。
生徒さんから花束贈呈されリラックスされた表情になったところでアンコールは同じくラフマニノフから音の絵OP33-5、チャイコフスキーの舟歌と2曲が披露されリサイタルに幕がおりました。
まだまだお若いダリアさんなのでこれからの益々のご成長とご活躍を期待しています。
札幌(旭川) ブロックリーダー講師 仲野由香
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