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カワイコンサート NO.2184
パーヴェル・ネルセシヤン ピアノリサイタル 開催レポート
2012年10月16日(火) 19:00 開演
会場:アクトシティ浜松中ホール(静岡県)
10月16日、浜松市はアクトシティ浜松中ホールにて、パーヴェル・ネルセシヤンさんをお迎えしてカワイコンサートが開催されました。ネルセシヤン氏は、毎夏カワイ表参道で行われているロシアン・ピアノスクールin東京の講師としてもよく知られています。♪ 演奏プログラム ♪
ドビュッシー ベルガマスク組曲
1.プレリュード
2.メヌエット
3.月の光
4.パスピエ
アルベニス 「イベリア」
第2巻より アルメリア
第3巻より エル・アルバイシン
第1巻より セビーリャの聖体祭
リスト=ヴェルディ ≪アイーダ≫より 神前の踊りと終幕の二重唱
リスト=ワーグナー イゾルテの愛の死
リスト=ヴェルディ ≪リゴレット≫の主題による 演奏会用パラフレーズ
リスト=ワーグナー タンホイザー序曲今回のコンサートでは、生誕150年にあたるドビュッシーをはじめ、スペインの情熱を感じさせるアルベニス、また後半にはリストによるオペラの編曲作品を堪能させていただきました。
一曲目のドビュッシーから、とにかく音が綺麗なことに驚きました。一音一音が煌めくような光を放っていて、特に高音の上質さと言ったら目を見張るほどの見事さ。音色だけでなく、楽曲へのアプローチから和音のバランスに至るまですべてにおいて、ものすごい集中力の高さで、真の芸術家だと感じました。
第一印象では物静かで控えめなネルセシヤン氏ですが、アルベニスでは卓越した技法で織りなされるノスタルジックで情熱溢れる世界に酔いしれました。
後半のリストは、まさに圧巻。最高級のテクニックなのに、それを誇示する弾き方ではなく、会場の隅々にまで質の高い響で聴かせることを念頭においた、余裕と客観性のある演奏。ゆったりと静寂を慈しむ繊細な「静」から狂おしく燃え上がる大胆な「動」まで無限の広がりに惹きつけられ、氏の精神性の高さが感じられました。
アンコールでは盛大な拍手に応え、3曲を演奏してくださいました。
♪ アンコール曲 ♪
リャードフ 音楽玉手箱(おどけたワルツ)
ショパン エチュード Op.25-2
チャイコフスキー ≪四季≫より 2月謝肉祭最後の一曲まで手を抜かない入魂の演奏でした。演奏そのものもさることながら、氏の音楽に対する姿勢に感動を覚えました。
浜松事務所 鈴木 成美
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