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カワイコンサート NO.2178
島田彩乃 ピアノリサイタル 開催レポート
2012年7月20日(金) 18:30 開演
会場:札幌コンサートホール Kitara 小ホール(北海道)

 

緑生い茂る札幌の中心部中島公園内にある札幌コンサートホールkitara
小ホールに於いて島田彩乃さんのピアノリサイタルが開催された。
7月にしてはやや肌寒いと感じられたその日だが、足早に会場へ向う人達の姿はコンサートへの期待が溢れているかのように見えた。

定刻のチャイムでステージは明るくなりピアニストがさっそうと登場。
この時期の北海道をイメージされたかのようにラベンダー色の鮮やかなドレスが目に飛び込んだ。
演奏会はドビュッシーのアラベスク第1番で幕を開ける。
夏の夜を彩るように甘美なピアノの音色がホールを包み込みコンサートの始まりを告げる。
1曲目の後はご本人によるMCで札幌は7年ぶりだと話す穏やかな表情に北国への期待感が感じられた。
続いての曲も今年生誕150周年にふさわしくドビュッシーのプログラムより、
ピアノのために「前奏曲」「サラバンド」「トッカータ」、前奏曲集より「水の精」
「風変わりなラビィーヌ将軍」「花火」、喜びの島など盛り沢山の作品で飾られた。
パリで研鑽を積まれた島田さんの豊かな感性、テクニックがピアノの音一粒一粒に調和され、小気味よく伝わった。

休憩を挟み第2部はハイドンのピアノ・ソナタ第54番ト長調Hob.XVI-40から始まる。優雅で尚且つ巧みな演奏に多彩な一面を感じられずにはいられなった。
ハイドンの流れが脳裏にまだ鳴り止まぬ後のリスト「ため息」は、その場の空気を塗り替え一息つくかのように夜の深まりを覚えた。
和やかなコンサートの時間も終盤の時を向え、島田さんがセレクトした1曲は、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番ニ短調作品14。4楽章構成の大曲を幾つもの曲をこなされてきたのをまるで感じさせないパワーに圧倒させられた。

アンコールは、ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」、そしてショパン「ノクターン0p9-2」、抒情艶やかな調べにより夏の夜のコンサートは終わりを告げた。

札幌地区 植田明美

  

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