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カワイコンサート NO.2174
大崎結真 ピアノリサイタル 開催レポート
2012年5月30日(水) 19:00 開演
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京)

  

 爽やかな空気と青空の広がる5月30日。渋谷から雑踏に逆らい「さくらホール」へ向かう。開場間もないのに長い人の列が若き演奏家への期待を物語っている。

ドビュッシー・ベルガマスク組曲より「月の光」
ドビュッシー生誕150年にあたる今年のカワイコンサートの幕開けにふさわしい一曲目。幻想的で甘美な音色が会場を一瞬にして包み込み、先日の金環食の天体ショーを再び想い起させる様なプロローグ。

ドビュッシー「前奏曲集第一巻(全曲)」
「陽」と「陰」とが紡ぎあい、表情豊かなこの曲を多彩な音色と抜群の安定感で聴衆を「大崎ワールド」に魅きこんでいく。繊細な表現、迫力に圧倒され、色とりどりの音、響きにドップリと心が浸される。最後のミンストレルが終了するや否や「ブラボー!!」。聴衆の気持もほぐれて、同じ想いでいた事に少し興奮して休憩中の会場、ロビーでは人々の会話も多く楽しげに聞こえた。

シューマン・「謝肉祭(作品9)」
大崎さんの本領とばかりに謝肉祭のストーリーが次々に展開されていく。鋭さ、情熱、繊細な表現等など見事に繰り広げられて終曲を迎える。大崎さんが今日の演奏会のメッセージの中に「作曲家達の精神の断片を手繰り寄せ演奏者が感じている音楽を演奏に映し出せたらと願っている」と寄せられていた想いは見事にさくらホールの一人一人に届いたのではないかと確信出来る演奏会であった。

― アンコール ―
シューマン「トロイメライ」
旋律が流れると会場の一人一人が遠き想いを手繰る寄せられる感じがして暫しうっとり。

ドビュッシー「練習曲一番」
ドビュッシーのあらゆるエッセンスが盛り込まれたパロディーとも想える楽しい一曲で終演。

 新緑の5月を締めくくるのにふさわしい充実感あるコンサートでした。      

城東事務所 外山祥子

東京営業部のみなさん(クリックで拡大)

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