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カワイコンサート NO.2172
今川裕代 ピアノリサイタル 開催レポート
2012年5月19日(土) 19:00 開演
会場:ハーモニーホールふくい 小ホール(福井県)

 

 天候に恵まれ快晴であった5月19日に、福井県が誇るコンサートホールであるハーモニーホールふくい小ホールにて、本県出身のピアニスト今川裕代さんのピアノリサイタルが開催された。

 当日は開場する前から多くのお客様がロビーに詰め掛けていらっしゃり、当初の予定より幾分早く開場した。開場後はあっという間に、ほぼ満席となった。一度聞くと耳から離れない、今川さんの澄んだ美しい音色のファンは大変多く、誰もが心待ちにしていた。

 今か今かと待ち焦がれる中、モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」の演奏が始まった。その名の通り、一つ一つの音がまるで空に輝く星のようで、それがホールのあちこちに散りばめられているような演奏であった。それに続くドビュッシー作曲「月の光」と「忘れられた映像」は、優しく甘くどこか寂しげな音色がホール中に響き渡った。美しい音の世界を存分に堪能させて下さった後は、リスト作曲「12の歌より水の上で歌う」と「ウィーンの夜会(シューベルトのワルツカプリス)」を演奏された。前出の3曲とはまた違った雰囲気が醸し出されていた。

 休憩を挟んだ後、今川さんはステージにマイクを持って現れ、この後弾かれる曲の解説と、それに対する熱い思いを語られた。そしてクララ・シューマン作曲「ロベルト・シューマンの主題による変奏曲嬰ヘ短調作品20」とロベルト・シューマン作曲「フモレスケ変ロ長調作品20」を愛情たっぷりに奏でられた。

 カーテンコールの後は、鳴り止まない拍手に応えて、シューベルト作曲「即興曲変ト長調D899No.3」、ブルグミュラー作曲「25の練習曲より 貴婦人の乗馬」、ショパン作曲「エチュードop.10-3別れの曲」の3曲をアンコールに演奏された。

 ステージ後方の2階席まで満席であったため、四方にお辞儀をされ、その姿が今川さんの素晴らしいお人柄を物語っていた。終演後のサイン会でも、一人一人にとても丁寧に接していらっしゃった姿が印象的であった。

 新緑の5月にふさわしい、爽やかで心が温かくなる演奏会であった。

カワイ音楽教室 福井地区 道前あずさ

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