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カワイコンサート NO.2157
若林 顕 ピアノリサイタル 開催レポート
2011年5月27日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:三井住友海上しらかわホール(愛知県)

 

 例年より12日も早く梅雨入りした今日2011年5月27日(金)名古屋の三井住友海上しらかわホールにて、若林 顕さんによるカワイコンサートが行なわれました。

 今年はリスト生誕200年に寄せて、「オール・リスト・プログラム」です。『2つの伝説』でコンサートの幕があきました。第1曲では、静まりかえる中に高音域の小鳥のさえずりを思わせる鳴き声、第2曲では、波のうねりの映像が目の前に現れるようでスケールの大きさやダイナミックさを感じさせる演奏でした。

 続いて『4つの忘れられたワルツ第1番』,『即興ワルツ』と2曲続けての演奏後、誰もが知っている『「愛の夢」第3番』が情熱的に繰り広げられ、『巡礼の年第1年“スイス”第6曲「オーベルマンの谷」』で、前半が終わりました。

 そして休憩をはさみ後半では、『超絶技巧練習曲集 第11曲「夕べの調べ」、第8番「狩り」』,『ペトラルカのソネット第104番(巡礼の年第2番「イタリア」第5曲)』と続き、なかでも「狩り」とプログラム最後の『スペイン狂詩曲』では、壮大なスケール感と迫力ある演奏でプログラムが終わりました。

 アンコール曲には、リストでは有名な「コンソレーション第3番」で、穏やかな音色に包み込まれ、心が癒され“慰め”られる音楽の中、コンサートは幕を閉じました。

 [リスト]という1人の作曲家のスケールの壮大な音楽を、若林さんの超絶的なテクニックから宗教的な世界まで繰り広げられ、幅広く色々な面の音楽を感じる事が出来ました。場面によりパワフルなタッチから繊細な音色や優しく語りかけるような多彩な音作りまで様々な表現力で、コンサート・グランドピアノ「Shigeru Kawai」の音色を最大限に引き出した演奏を繰り広げられているように感じました。

          カワイ音楽教室 ピアノ専門講師 遠近美香

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