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カワイコンサート NO.2150
根津理恵子 ピアノリサイタル
2010年9月21日(火) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:盛岡市民文化ホール (マリオス)小ホール(岩手県)

 

 秋の風が肌寒く感じられるようになってきた9月21日、盛岡市民文化ホール(マリオス)で、根津理恵子さんのピアノリサイタルが開催されました。生誕200年を記念して、「祖国とマヨルカの風」をテーマに、オール・ショパン・プログラムで企画されました。

 「オール・ショパンも盛岡も初めて」とお話をしてくれた根津さん。プログラム1曲目は「ノクターン 嬰ハ短調 遺作」。マヨルカ島で出合ったショパン自筆譜の初稿バージョンによる演奏とのことでしたが、会場全体があっという間にショパンの色に染まり、根津さんのピアノの音色に心がやわらぎました。そして2曲目「即興曲 第4番 嬰ハ短調作品66 幻想即興曲」と続き、根津さんは会場のすべての聴衆を魅了してしまいました。

 ショパンが精神的に不安定な時に作曲したという「4つのマズルカ 作品41」。続いて「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」と、華やかな曲で前半が終了しました。

 休憩時間には、ロビーでのCD販売に、たくさんのお客様がならび、用意した分はすぐに売り切れてしまいました。

 休憩後は、「24の前奏曲 作品28」でした。この24曲の中には、よく知られている曲も多く、演奏が終わると会場いっぱいの拍手が贈られました。その後アンコールは、「マズルカ 作品24−2」 「小犬のワルツ 作品64−1」を演奏してくださいました。

 根津さんの繊細なタッチや卓越したテクニック、そして素晴らしい音色が聴衆の心をひきつけたのだと思います。根津さんの今後の活躍が楽しみです。

音教岩手事務所 浅沼 喜久

 

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