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カワイコンサート NO.2138
島田彩乃 ピアノリサイタル 開催レポート
2010年5月19日(水) 18:30開演(18:00開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:仙台 イズミティ21 小ホール(宮城県)

 前日の夏の日差しとはうって変わり、生憎の雨となった5月19日イズミティ21にて、島田彩乃氏乃のピアノリサイタルが開催されました。島田氏は数々のコンクールに入賞され、幅広い演奏活動を行っているということで期待を胸に会場へ向かいました。演奏はバッハのフランス組曲第3番ロ短調 BWV.814から始まりました。アルマンドのゆったりとした旋律からクーラント、サラバンド、アングレーズ、メヌエット I・II、ジグと進むにつれ、各曲の性格の違い・テンポの緩急・しっかりとしたテーマと多様な表現に心ひかれていきました。

 続いてハイドンのソナタハ長調 Hob.XVI50。爽やかで軽快な第1楽章、甘美な第2楽章、心地良いテンポの第3楽章。構成力は“見事”の一言でした。一点の曇りもないハイドンらしい音色も素晴らしかったです。

 その後ドビュッシー前奏曲集第2集より 1.霧 3.ヴィーノの門 5.ヒースの茂る荒野 12.花火が演奏されましたが、バロック・古典とは一転。会場全体が水彩画のキャンパスになったような、音と彩りと表現でした。繊細なタッチとダイナミックさ、ペダリングの妙は正に、島田氏の才能と研鑽の賜物だと思いました。

 休憩の後、後半はショパンのバラード全4曲でした。重厚な助走と悲歌のようなメランコリックな旋律を情感たっぷりに歌い上げた1番。静と動の対比が素晴らしかった2番。水の精の物語を丁寧に表現した3番。4曲の中では規模が1番大きいが、そのダイナミックさとメロディを朗々と歌いあげた4番。バラード全曲を聴けたことでお客様も大変満足していたようでした。

 アンコールはシューマンの「ロマンス」とドビュッシー「前奏曲集第1集より 5.アナカプリの丘」でした。優しさに満ち溢れた「ロマンス」はうっとり夢見るようでしたし、「アナカプリの丘」は風景が目に浮かぶような、又輝かしい音でしめくくってくれました。

 どの時代・作曲家の曲でも、常にゆるぎない旋律が核となり、それに音の幅広さ、豊かな彩り、しっかりとした構成力等が加味されて音楽の可能性をたっぷりと聴かせてくれた素晴らしい演奏会でした。仙台での再演を期待しつつ、会場を後にしました。

                         (仙台北店  仙台泉ブロック 澤田美紀)

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