高田匡隆ピアノリサイタル開催レポート

カワイコンサート NO.2153
高田匡隆ピアノリサイタル開催レポート
2010年10月29日(金) 19：00開演（18：30開場）
主催：カワイ音楽振興会
会場：広島フェニックスホール（広島県）　

　今回、フェニックスホールでの高田匡隆さんのカワイコンサートが決まってから、高田さんのオフィシャルHPブログでの親しみやすいコメントや、カワイコンサートのチラシよりもずっとカジュアルな感じの写真を拝見し、その様子に好感と興味を持ち、この日を心待ちにしていました

　高田さんは、ステージに登場して歩いて来る姿から颯爽としていて、演奏までの音の無い時間が聴く側にも良い緊張感となり、更にひきつけられました。

　コンサートが始まり、一曲目のバッハからその期待以上の演奏でした。テクニックの素晴らしさはもちろんですが、ご自身が楽しんで演奏している感じが伝わって来て、余裕のある心地よい演奏に思えました。

　ショパン「12の練習曲」は圧巻！この曲は今まで何度も聴いてきましたが、高田さんの演奏は素晴らしいものでした。その中でも黒鍵のエチュードが印象的で、ホールの天井に音が立ち登っていくような、明るくクリアな音が目に見えるようでした。躍動感のある、本当に素敵な演奏でした。

　また、リストもダイナミックで、とても男らしい演奏で聴き応えがありました。ストーリーが見えるようで、力強い場面、やわらかく懐かしい感じなど、豊かな表現力に聴衆も満足していました。

　高田さんの充実したプログラミングに重ねて感動しました。

広島事務所　地域指導講師　末吉智子

　