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カワイコンサート NO.2139
松本和将 ピアノリサイタル 開催レポート
2010年5月21日(金) 18:30開演(18:00開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:かでる2・7 かでるホール(北海道)

  

 札幌ではようやく温かい陽差に、待っていましたと木々が緑に染まりました。重要文化財である、旧道庁赤レンガの花々もいっせいに咲きはじめ、池には愛らしい小鴨の姿が見られます。そんな自然豊かな中庭の少し先に今回のコンサート会場、かでる27ホールがあります。今年はショパン生誕200年の年であり、「オールショパンプログラム」は珍しくありません。その中でも、今回のリサイタルは、音楽ファンが特に好きな曲、聴きたい曲が目白押しの「欲張り」なプログラムでした。

プログラム
マズルカ op.7-1、プレリュードop.28より7.10.17.18.16.23.3
マズルカop.56-2、op.59-1、op.33-2、op.63-3
エチュードop.10-5「黒鍵」、op.25-11「木枯らし」
ポロネーズop.53「英雄」、ノクターンop.9-2、ソナタ第3番op.58

 コンサートの内容は、曲の合間に作品の説明、ショパンの心境、舞曲について、そして松本和将さんの曲への想いなど、ピアニストのよく澄んだ通る声でのお話があり、非常にわかり易いものでした。前半のマズルカでは、音を通してピアニストの声・メッセージが伝わり、又ショパンがどのような思いで作曲したのかを感じさせる演奏でした。プログラム後半一曲目に、ポロネーズ「英雄」。非常に男性らしく力強い、それでいて華やかな演奏に圧倒され、会場からは盛大な拍手。

 ピアニストの「この曲を弾くとコンサートが終わった気分になる」とのトークに客席が湧き和みましたが、その雰囲気から一気にプログラム最後のソナタへの盛り上げ方が実に素晴らしく、ほとばしる汗と共にピアニストの自由で豊かな感性に魅了され、音楽への深い思い入れや愛情を感じた客席からは惜しみない拍手が送られました。

アンコールは、
・モシュコフスキ〜火花 ・ショパン〜ノクターン遺作
・シューマン〜アラベスク ・ショパン〜幻想即興曲 の4曲。

 ピアニッシモのごく弱い音は軽妙ながらもホールの隅々まで響き渡り、それと同時にピアニストの音楽へ対する熱い思い、情熱が聴衆に十分に伝わる心に残るコンサートとなりました。

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