イリーナ・ザハレンコヴァピアノリサイタル開催レポート

カワイコンサート NO.2115
イリーナ・ザハレンコヴァピアノリサイタル開催レポート
2009年5月20日(水) 18：30開演（18：00開場）
会場：仙台市泉文化創造センター（イズミティ21）小ホール（宮城県）

初夏を思わせるほど日差しがまぶしい好天の下、カワイコンサート仙台“イリーナ・ザハレンコヴァ　ピアノリサイタル”が開催されました。会場は仙台市泉区にあるイズミティ21小ホール。客席は400席で、この季節は新緑に包まれ落ち着きのある閑静なホールです。

会場入りしたイリーナ・ザハレンコヴァさん（以下イリーナさん）は、気さくな方でスタイリッシュ。想像以上に背が高く、肩まで伸びた美しいブロンドが実にチャーミングで、写真を見て描いていたイメージとは異なりました。

さてコンサートの感想ですが、イリーナさんの奏でる音楽はどの曲も高度なテクニックに裏打ちされたエネルギシュで個性的な内容。まるで宝石箱をひっくり返したように１台のピアノから様々な音色が溢れ出し表現力も豊かで強弱・テンポも思いのまま・・・。

プログラムからもお分かりの通り＜ドイツ3大B＞の曲にモーツァルト・スカルラッティを加え、アンコールではチャイコフスキーの四季より“10月”が登場。最後までたっぷりとした音量とアップテンポで弾きこなされたイリーナさんの強靭な体力と集中力には、驚かされました。

当日使用したのはカワイコンサートグランドピアノ“EX”。このピアノはホール設立と同時に備品として設置されたものですが、ピアニストに“ぴったりと寄り添い”“要求に応え”“共鳴し”他に類の無い音楽空間を見事に作り上げていました。今目を閉じると、ステージ上で音楽を楽しみ、幸せそうにEXを弾いていたイリーナさんの姿が目に浮かんできます。EXも実力が発揮でき、さぞかし嬉しかったことでしょう！
その光景と音楽に再び出会える日が来ることと、今後のイリーナさんのご活躍を楽しみにしております。

関東支社仙台営業部　駒板　せつ子