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カワイコンサート NO.2132
Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル 開催レポート
2009年10月14日(水) 18:30開演(18:00開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:札幌コンサートホールKITARA小ホール(北海道)

 10月も中旬を過ぎ、秋の深まりが著しい札幌にて アンドレイ・ピサレフ氏のピアノ・リサイタルが開催されました。場所は、札幌市の中心部 紅葉が見ごろの中島公園の敷地内にある札幌コンサートホールKitara。

 やや肌寒く、静寂な空気に包まれた中、そのコンサートはショパンの作品から静かに始まりました。

 ゆったりとした心地良いノクターン作品55の調べで聴衆の気持ちをステージへ集中させたピサレフ氏は、練習曲作品25の難曲を、その様には思わせない洗練された技量で瞬く間に弾きこなし前半のプログラムは終了しました。

 休憩をはさみ、演奏会の後半はラフマニノフ、そしてリストの作品からでした。

 まずはラフマニノフのソナタ第2番変ロ短調作品36 この曲を演奏する彼の姿からは《ラフマニノフ・コンクールで優勝という彼だからでしょうか》母国ロシアの偉大なる作曲者を崇拝する気持ちと、彼の力量が重なり合い深い表現力が印象的でした。

 終盤はリストの作品より 「ペトラルカのソネット」第104番、そして「メフィスト・ワルツ」第1番の2曲です。コンサート終盤にも関わらず、そのパワーとテクニックは疲れることを知らず、益々勢いを増しホール全体を包み込み、聴衆一人一人を魅了しました。

 鳴り止まない盛大な拍手に応え、チャイコフスキーの《四季》より「秋の歌」ラフマニノフの「前奏曲」作品23-5 リストの「ラ・カンパネラ」の3曲を演奏して下さいました。

 どの曲も素晴らしい演奏では有りましたが、アンコールの「秋の歌」は、紅葉で色づくこの札幌の街に相応しく、その旅愁を思わせるような音色に、会場は静まり、より一層神秘的且つ荘厳な空気が漂いました。

 次回、ピサレフ氏はこの札幌の街をどんな音色で染めてくれるのか、楽しみにしつつ 秋のコンサートは終演致しました。

札幌事務所 ピアノコースリーダー 植田明美

  憧れのアンドレイ・ピサレフさんと。

 

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