アンドレイ・ピサレフピアノリサイタル開催レポート

カワイコンサート NO.2129
Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフピアノリサイタル開催レポート
2009年10月8日(木) 19：00開演（18：30開場）
会場：：三井住友海上しらかわホール（愛知県）

　

　毎年８月に、国立モスクワ音楽院のドレンスキー教授とロシアの伝統を受け継ぐ教師たちによる集中レッスン「ロシアン・ピアノスクール」が、カワイ表参道において開催されていますが、その講師陣の一人アンドレイ・ピサレフ氏を迎え、第２１２９回カワイコンサートが“三井住友会場しらかわホール”において開催されました。

　前日夕方には、５０年前の伊勢湾台風を彷彿とさせる凄まじい台風が、ここ東海地方を襲い、コンサート当日の昼ごろまで交通機関は大混乱することとなりましたが、その後は、まさに台風一過の穏やかな天気に変わり、ピサレフ氏の乗った新幹線も無事名古屋駅に到着してホッと胸を撫で下ろしました。

　19：00の開演時間には、ほぼ満員のお客様で開場は埋め尽くされました。プログラム前半ではショパンのノクターン、そして１２の練習曲を、１５分間の休憩の後はラフマニノフのソナタとリストのペトラルカのソネット、メフィストワルツが演奏されました。

　また、アンコールではチャイコフスキーの四季、ラフマニノフの前奏曲、リストのラ・カンパネッラが演奏されましたが、いずれも力強さの中に繊細で美しい音色となってあらわれ、“Shigeru　Kawai　ＥＸ”の響きと調和した素晴らしい音で聴衆を魅了しました。

　コンサートの後のＣＤサイン会ではたくさんのお客様が並びましたが、一人一人丁寧にサインをした後、握手に写真撮影にと気さくに応じてくれたピサレフ氏に大変好感をもちました。

　