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カワイコンサート NO.2124
岡田 将 ピアノリサイタル開催レポート
2009年6月5日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:三島市民文化会館 小ホール(静岡県)

《当日のプログラム》
バッハ:
パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825 
ショパン:
ノクターン 嬰ハ短調 遺作
舟歌 嬰へ長調 作品60
ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品35 「英雄」
ブラームス:
ソナタ 第3番 へ短調 作品5

あじさいの花が色鮮やかに咲き、梅雨の訪れを感じ始めた頃、三島市民文化会館小ホールにて岡田 将さんのピアノリサイタルが開催されました。

この日はあいにくの雨でしたが開演前から多くの人が会場に足を運び、生の演奏を今か今かと心待ちにしている様子でした。

全身黒の衣装で登場した岡田さんを沢山の拍手で迎え、バッハのパルティータでコンサートが始まりました。指先から奏でるその音はとても繊細で美しく、バロック音楽の特徴を見事に表現し、流れてくる旋律に聴衆は魅了されました。 そして徐々に岡田さんの作る音楽の世界に引き込まれていくのを覚えています。

次のショパンの作品3曲は、ロマンティックで優美な音色から壮大で力強くエネルギッシュな音色、それに加え岡田さんの豊かな表現力と息づかいから聴衆は圧倒され、1曲1曲終わるたびに胸が熱くなる素晴らしい演奏でした。

休憩を挟み、5楽章から成るブラームスのソナタで後半の演奏が始まりました。

傑作と言われているこの大曲を、優れたテクニックと多彩な表現で楽しませてくれて会場いっぱいに広がる音の響きを満喫させて頂きました。

プログラム終了後、鳴り止まぬ盛大な拍手に応えてアンコール曲を演奏して下さいました。アンコールの後も素晴らしい演奏に客席は興奮し、 笑顔で帰られるお客様の姿が見受けられました。

現在ピアニストとして、また指導者としてご活躍の岡田さんの今回のリサイタルは、人の心を引きつける魅力あふれる演奏でした。

静岡東事務所講師  石渡昌巳

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