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 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > カワイコンサート2009 > 中部地区 > 山本亜希子ピアノリサイタル > 開催レポート

カワイコンサート NO.2119
山本亜希子ピアノリサイタル 開催レポート
2009年5月25日(月) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:富山県教育文化会館(富山県)

 さる5月25日、富山県教育文化会館にて、山本亜希子さんのピアノ・リサイタルが行われました。

 当日は、あいにくの曇り空でしたが、午後からは雲も切れ、演奏会の時間が近づく頃には美しい夕日があたりをオレンジ色に染め上げていました。そんな景色に、これから聴くリサイタルへの期待を重ね、心弾ませながら会場に向かいました。

〜プログラム〜

バッハ
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
ハイドン
ソナタ第60番 ハ長調 Hob.XVI-50
メンデルスゾーン
「無言香集」より
五月のそよ風 G-dur Op.62-1
悲歌 D-dur Op.85-4
紡ぎ歌 C-dur Op.67-4

ヴェネツィアの舟歌 fis-moll Op.30-6
ロンド・カプリチオーソ ホ長調 作品14
*****
シューマン
幻想小曲集 作品12
ドビュッシー  喜びの島
―アンコール―
ショパン
ノクターン遺作 cis-moll KKIvaNr.16

 今まで何度も足を運んでいるカワイコンサートですが、毎回感じるのはお客様の雰囲気がとても柔らかいことです。コンサートが始まる前の会場は、今回も穏やかでとても暖かく、演奏が始まるのを心待ちにしてくださっているようでした。

 そんな雰囲気も、山本さんの演奏が始まると一転その音楽の世界の中に引き込まれ、瞬く間に色を変えていきました。カワイコンサートグランドEXのクリアな音質が、一曲目のバッハの冒頭の、凛とした緊張感を持った響きを会場の隅々に届けていきます。

 プログラム構成も、バロックから古典、ロマン、近代へと、音楽の変遷を感じさせるもので、ハイドンの軽快で軽妙なタッチ、メンデルスゾーンの甘やかな響き、ドビュッシーの華やかでありながら爽やかな音色など、それぞれの曲ごとに万華鏡のようにくるくると変わる音の響きに、山本さんの音楽への造詣の深みや真摯な姿勢を感じました。

 終演後のロビーでは、良い演奏を聴いた後の軽い興奮と笑顔がたくさん見受けられました。

富山事務所 米谷 昌子 

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