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カワイコンサート NO.2101
根津理恵子ピアノリサイタル開催レポート
2008年9月11日(木) 18:30開演(18:00開場)
会場:仙台電力ホール(宮城県)
楽都仙台・杜の都仙台にも穏やかな秋空が広がる季節を向かえた9月11日、仙台市の中心部にある電力ホールで、根津理恵子さんのピアノリサイタルが開催されました。根津さんにとっても思い出深い地ということで、ご本人にゆかりの深い方々や、今日のプログラムを楽しみに開演を待つ音楽教室の生徒さん達等で会場の期待も高まる中、根津さんは定禅寺通りの欅並木を思わせるような艶やかなグリーンのドレスに身を包みステージに現れました。
軽やかな音色で、馴染み深い「きらきら星変奏曲」のメロディーが流れ出すと聴衆の興味も根津さんの奏でる音の世界にどんどん引き込まれて行きました。
続いてショパンの「ノクターン」から「幻想即興曲」へ・・・しなやかな指先から繰り出される響きのやわらかさにうっとり。奥行きのある豊かな響きと見事なフレージングが心地よく、真珠の粒を転がしたようなパッセージの軽やかさに魅了されました。
「アンダンテスピアナートと華麗な大ポロネーズ」で締めくくった第1部に続き第2部は、シューマンの「謝肉祭」。個人的にももともと楽しみにしていたプログラムで、冒頭の華やかな前口上から次々と繰り広げられる世界、登場人物をイメージさせる演奏にわくわくしながら聴き入りました。集中したせいかあっという間の20曲。何よりも根津さんの自ら演奏を楽しむ姿に、憧れを持った小さなピアニストたちも多かったのではないでしょうか。
鳴り止まぬ拍手に応えて再び登場された根津さんは、自らマイクをとり、2004年の仙台国際コンクールでのエピソードや仙台の思いを語られ、会場にいる私たちもより親しみを感じました。
アンコール曲にショパンの「ノクターン op.55-2」「革命のエチュード」を演奏され、多彩な表現に魅了された今日のステージも終演となりました。
終演後はロビーにて親しい方や、遠方から駆けつけたファンの方とも交流され、和やかな雰囲気の内に、ご本人も満足そうでした。
根津さんは、私たちスタッフにも気さくにお話し下さり、とても親しみやすいチャーミングな印象をうけました。今回のリサイタルで思い出を重ねられたこの仙台での再演を楽しみに期待したいと思います。
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