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カワイコンサート NO.2110
ロマン・デシャルム ピアノリサイタル開催レポート
2008年10月18日(土) 19:00開演(18:20開場)
主催:(株)河合楽器製作所
会場:益城町文化会館ホール(熊本県)

 10月とはいえ日中は夏日を感じさせた18日、熊本県上益城郡の益城町文化会館でフランスのピアニスト、ロマン・デシャルムさんのリサイタルがありました。毎回カワイコンサートは世界各地より素晴らしいピアニストをお迎えしていますが、熊本会場において、フランスの方は初めてという事で皆、とても楽しみにしていました。

 第1曲目はワーグナーのオペラ「トリステンとイゾルテ」のアリア部門をリストがピアノ用に編曲した「イゾルテの死」。甘いppの音から幅広いffの音と華麗なるテクニックに場面が思い起こされうっとりとしてしまいました。第2曲目は、シューマンの謝肉祭。「1.前口上」から「20.ペリシテ人と戦うダヴィット同盟の行進」まで28分に及ぶ大曲です。聴衆はどの曲もすっかりロマンの世界に引きずり込まれてしまいました。演奏が終わり控え室に帰ってきたデシャルムさんは汗びっしょり。彼の演奏に対する姿勢がより感じさせられました。

 休憩後は、赤いシャツに着替えて登場。1曲目はラヴェルの「高貴で感傷的なワルツ」はフランス出身の彼にピッタリの曲です。彼の自然体の演奏がフランスへの憧れを一層強く感じさせられました。 2曲目はフォーレの「舟歌 第1番」。この曲も優雅でそれでいてかげりのあるメロディーが心に響きます。 3曲目のラヴェル「ラ・ヴァルス」演奏前には、丁寧な日本語で挨拶と次に弾く曲の説明をされました。この曲は彼の持つ繊細さとダイナミックさが更に発揮された曲でした。スケールの大きさと演奏の巾の広さに全員魅了され、最後の音が消えると「ブラボー!」の声が・・・・。 308名の歓喜の拍手が鳴り止まず、再びステージに登場したデシャルムさんは、ショパンの「子犬のワルツ」とスカルラッティの「ソナタ ホ長調」を聞かせてくれました。最後のアナウンスが流れるまで拍手が鳴り止みませんでした。当日持ち込んだEX(365号)も会場いっぱいに音を響かせて、心に残る素晴らしいコンサートでした。

 終演後のCD販売は、あっという間に売り切れになってしまいました。デシャルムさんの素晴らしいテクニックと音の響きを全国の皆さんにも味わっていただきたい、そして今後も機会があればぜひコンサートに出かけたいという声があちこちで聞かれました。皆さんもぜひお出かけください。きっと大満足のコンサートですよ。

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