| |||||||
|
|
カワイコンサート NO.2085
ヴィクトル・リャードフ ピアノリサイタル開催レポート
2008年5月24日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館コンサートホール(新潟県)
ヴィクトル・リャードフさんといえば、第2回浜松国際ピアノコンクールでの優勝したときの演奏が忘れられない。それは、ピアノの持つ良さ・可能性を最大限に引き出し演奏するスタイル。ピアノのアクションに合わせ最高に無理のない透明感ある音色を奏でられるのです。なにか独特の探究された音の出し方があるよう。
今回もカワイコンサートを聴いて、改めてその力量には驚かされました。非常に繊細なピアニッシモから決して割れることなく豊かに鳴るフォルテッシモまで、魅力的なダイナミクスと音色を聴かせてくれて、確かなテクニックと深く豊かな音楽性によって会場の聴衆を魅了していました。
前半はやや長めのプログラム。なのに長いとは感じさせない面白みあるリャードフさんならではの独創的な解釈。新しい発見を押し付ける分けではなく「なるほど!」と私たちに教えてくれる。一般的な演奏に飽き足りた方々にとってはお宝の演奏になったことでしょう。
後半はドヴォルザークとラフマニノフ。こちらもリャードフさんの独創性が光り、魅力ある演奏でした。
拍手に応えてアンコールは3曲、ラフマニノフの「楽興の時第3番」、ドヴォルザークの「ユーモレスク」、チャイコフスキーの「青い鳥の踊り」を演奏。
終演後、ロビーにて配布プログラムへのサイン会が行なわれ長蛇の列。お客さんの中でも75歳と自称された老婦人曰く「これまでこういったサインというものを貰ったり貰おうと思ったことはなかったけれど、今日はものすごく感動したので生まれて初めて貰いました。」と。今回のコンサートが成功を果たした証だと実感しました。
また新たな発見を私たち聴衆に授けて下さい。価値ある素晴らしいコンサートでした。
MPAと入念な打ち合わせをするリャードフさん。
〜当日のプログラム〜
フランツ・リスト
エステ荘の噴水(巡礼の年 第3年より)
ペトラルカのソネット 第47番、第104番、第123番(巡礼の年 第2年より)
愛の夢 第3番 変イ長調
伝説
第1曲 <小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ>
第2曲 <水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ>アントニン・ドヴォルザーク
詩的な音画 作品85より
1.夜の道 2.たわむれ 3.古い城で 4.春の歌セルゲイ・ラフマニノフ
楽興の時 作品16より
第4曲 ホ短調 第5曲 変二長調 第6曲 ハ長調
ホーム(ニュース) > コンサート情報 > カワイコンサート2008 > 関東地区 > ヴィクトル・リャードフ ピアノリサイタル > 開催レポート