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カワイコンサート NO.2099
稲田潤子ピアノリサイタル開催レポート
2008年9月3日(水) 19:00開演(18:30開場)
会場:旭川大雪クリスタルホール(北海道)
地球温暖化と言われながらも例年より半月ほど早く大雪山の紅葉が始まり、秋真っ盛りの北海道旭川で稲田潤子さんによるカワイコンサートが開催されました。
今回のプログラムは、親しみやすい名曲揃い。稲田さんのお客様に対する気持ちが感じられるプログラムですね。
開演し、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」の優しい音色から聴衆の心に入り込んでゆく。魅惑的な世界に溶け込ませたところで「風変わりなラヴィーヌ将軍」、「花火」と壮絶な場面を展開し圧倒させ心を貫く。そして「月の光」。空っぽになった心にそっと描かれる月。神秘的な音の言葉に思わず涙する人も・・・!
続いてショパン。ピアノを習うきっかけになった方もいるであろう名曲の「幻想即興曲」。聴衆の憧れの旋律が激動する。熱い演奏の後に「小犬のワルツ」。軽い繊細なタッチで指がおどり聴衆もホッと晴れやかな表情に。そしてショパンがバラードのなかで1番好んでいたというバラード第1番。悲痛さを秘めた叙情的な旋律が心を揺るがし、切ない思いや感動した出来事を思い出させ、私たちの胸にジーンと伝わってくる。もうここまででも十分過ぎるぐらい聴衆の方々に稲田さんの曲への思いが伝わったのではないでしょうか。
後半は、稲田さんお得意のラフマニノフ。男性的な広大なスケールの大きい演奏が繰り広げられ、6曲を通してドラマが作成され展開してゆく。続いて「リラの花」、クライスラー=ラフマニノフ編「愛の喜び」。ヴァイオリンのデュオとはまた違った「愛の喜び」が稲田さんの感性と共に奏でられ、会場内の熱気はクライマックスに!
盛大な拍手に応えて、アンコールにラフマニノフのプレリュードから2曲を演奏。鮮やかにコンサートを締めくくりました。
今日は本当に奥の深い充実した演奏を聴く事が出来、大変感動しました。また是非稲田さんの演奏に出会えることを楽しみにしています。有難うございました。
【 稲田潤子・オフィシャルサイト http://naks.biz/inajun/ 】
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