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カワイコンサート NO.2094
ドミトリー・シシキン ピアノリサイタル開催レポート
2008年6月18日(水) 18:30開演(18:00開場)
会場:札幌コンサートホールKitara 小ホール(北海道)

 梅雨のない北海道の6月は、一年のうちでもっとも快適な時季です。コンサート当日の18日は素晴らしい好天にも恵まれ、中島公園内にある札幌コンサートホールkitaraまでの道のりが、来場者にとって心地良い散歩になったことと思います。

 弱冠16歳のドミトリー・シシキンさんの今回のプログラムは次のようなものでした。有名な曲が多く、来場されていたたくさんの小さなお客様も、充分に楽しめたのではないかと思います。

 

<前半>
ショパン     
マズルカOp7-1、Op17-4、Op.33-2
ワルツOp.posth e-moll、Op.64-1
エチュードOp.25-2、Op.25-5、Op.25-10、Op.10-4
ノクターンOp.9-2、Op.9-3
ポロネーズOp.53

<後半>
リスト      
ラ・カンパネラ、小人の踊り
ラフマニノフ   
前奏曲Op.32-12、Op.23-5、Op.32-5
チャイコフスキー 
演奏会用組曲くるみ割り人形(プレトニョフ編曲)

※ プログラム及びチラシにはマズルカOp.17-1とありましたが、演奏されたのはOp.7-1でした。また、プログラム及びチラシにはノクターンの演奏順が逆に記載されていましたが、実際には上記の通り演奏されました。

 前半は、お得意のショパン。小品が中心ですが、雰囲気の異なった曲が、彼の多彩な才能のいろいろな面を見せてくれました。マズルカOp.17-4での陰影、エチュードでは圧倒的な技術力、英雄ポロネーズでの音楽の大きさと邁進力・・・。テクニック的には完璧、若々しくて勢いのある、素晴らしい演奏でした。昨年の来日時の演奏よりも、さらに音楽性の広がりを見せ、長足の成長の跡を感じることが出来、大変嬉しく思いました。

 後半は、リストのエチュードから始まり、母国ロシアの作曲家の作品を。ラフマニノフの前奏曲は、タイプの違う3曲をそれぞれに表現、チャイコフスキーはプレトニョフ編曲の難曲を軽々と!胸のすくような好演でした。

 また何年か後に、ぜひ聞いてみたいピアニストの一人です。今後の更なるご活躍を期待しております。

 

お客様一人一人にしっかりと握手をされるシシキンさん。

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