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カワイコンサート NO.2097
関本昌平ピアノリサイタル開催レポート
2008年7月11日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:富山県教育文化会館(富山県)

 

朝から蒸し暑い7月11日、富山県教育文化会館にて、関本昌平さんのピアノリサイタルが行われました。
使用楽器は、3年前のショパン国際コンクールにおいて、第4位という輝かしい実績を残されたときに使用したものと同じカワイコンサートグランドSK−EX。
カワイコンサートということもあり、会場には小さな年齢のお客様の姿も多く見られました。そういうことへのご配慮もあってか、直前に曲目が変更になりました。個人的には、当初のプログラムにあった武満作品を楽しみにしていたのですが…。

〜当日のプログラム〜
   ベートーヴェン  ソナタ 第10番ト長調 作品14-2
   ショパン     ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」
            スケルツォ 第2番変ロ短調 作品31
― 休憩 ―
   ショパン     ノクターン 変ニ長調 作品27-2
   ベートーヴェン  ソナタ 第23番ヘ短調 作品57「熱情」
― アンコール ―
   シューマン    子供の情景 作品15-1「知らない国々」
   ショパン     エチュード 作品10-12「革命」
   モシュコフスキ  8つの性格的小品 作品36-6「火花」

関本さんの耳にも聞こえていたでしょうか。
時折、外から洩れ聞こえてくる雷の音に、なんとなく落ち着かない会場の雰囲気は、ベートーヴェンのソナタが始まり、関本さんの脱力していて楽しげで、クリアな音を聴いているうちに、段々と外の世界とは別世界に引き込まれていきました。
多彩な音色、重厚感のある低音、繊細な高音で展開していく「英雄」。
伸びやかで、バランスのよい響きが温もりを感じさせる「スケルツォ」。
ショパン作品の持つ、愛や苦悩・光と影・希望と挫折が、関本さんの指先からほとばしり、切なさや愛しさで胸がいっぱいになりました。
年齢のことを言われることには、辟易していらっしゃるかもしれませんが、やはり23歳という若さで、これほどの鍛錬と勉強ができるものなのか!と、思わずにはいられませんでした。
品格のある華やかさは天性のものかもしれませんが、テクニックをひけらかすことなく会場をのみ込んでいくエネルギーは素晴らしく、ステージを降りたところでの音楽と向き合う姿勢は、どれほど厳しいものであろうかと想像しました。

 

アンコールの曲名を告げる関本さんの肉声は、やはり若々しく、お客様も親近感を持たれたのではないでしょうか。コンサート終了後のロビーは、CDをご購入されるお客様で、大変賑わいました。

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