| |||||||
|
|
カワイコンサートNo.2072
トリオ・ディ・ムーザ リサイタル開催レポート
猿田泰寛(Pf.)・多ヶ谷樹(Vn.)・向井航(Vc.)
2007年10月3日(水) 19:00開演(18:30開場)
会場:松本 ザ・ハーモニーホール 主ホール(長野県)
「トリオ・ディ・ムーザ」は、クラシックのステージに留まらず、ポップス、ジャズ、映画、スタジオ等で幅広く活躍している猿田泰寛さん(Pf.)・多ヶ谷樹さん(Vn.)・向井航さん(Vc.)の3人が、たまたま東京芸術大学の仲間だったということで結成されたトリオです。
トリオとしての活動はまだ開始して間もないということですが、3人のテクニック、音楽性、演奏の合間のトークの面白さ、また多ケ谷さんのアレンジ・センスの良さなどが相まって、新しいパフォーマンスの可能性を感じさせるコンサートでした。
演奏形態もトリオのみならず、ヴァイオリンとピアノ、チェロとピアノ、ヴァイオリンとチェロ、ピアノ・ソロ、チェロ・ソロと多彩で、音楽ジャンルの多彩さと併せて聴衆を飽きさせず、最後はブラボー・コールシャワーの中終演となりました。
ピアニストの猿田さんは、今回使用されたSK-EXを弾くのは初めてということでしたが、とても弾き易く、音色、響き、などトータル的に気に入りましたと嬉しいお言葉。
猿田さんはとてもテクニックがあり、ピアソラでは豪快な表現を、一方で例えばトロイメライのようなチェロの伴奏などでは見事なサポートで全体の輪郭を形作っていました。
ヴァイオリンの多ケ谷さんは、多才で見事な楽器演奏の技量もさることながら、アレンジ力そしてプログラム最後の曲「四次元幻想曲」で見せた作曲の技量など、クラシカルな技法に則った親しみ易い曲作りは魅力的で今後もますますの活躍が期待されるところです。
向井さんのチェロは、歌唱力に優れ表情が豊かで、本日の圧巻は「愛の賛歌」。聴衆の喝采を受けました。
猿田さん、多ケ谷さん、向井さん!息の合った素晴しい演奏有難うございました。
|