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●ヨーロッパ・カワイコンサート日時：2012年12月7日（金）20時〜
会場：CAMPUS（クレフェルト市）
ピアニスト：萬谷衣里
曲目：
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ：前奏曲とフーガ ハ長調
フランツ・シューベルト：4つの即興曲D935
フランツ・リスト：ソナタロ短調
《アンコール》
フレデリック・ショパン：ワルツ華麗なる大円舞曲今年最後のカワイコンサートがクレフェルトのCAMPUSにて行われました。ピアニストは現在演奏会を中心に指導者としても活躍されている萬谷衣里さんです。コンサート当日は大雪で、お客様が来られるか心配しましたが、この日のコンサートを楽しみにされたお客様で賑わいました。
プログラム一曲目はバッハの前奏曲とフーガ。会場が静寂な空気に包まれた中、1音1音を大切に弾いているのが印象的で、2曲目はシューベルト即興曲。シューベルト晩年の作品で、ソナタのような大きな曲を、しっかりとした構成の中演奏されました。休憩後にはリスト最高傑作のひとつ、ソナタの演奏。研ぎ澄まされたテクニックと表現力の中、会場のお客様も一気に引き込まれ、大雪を溶かすような熱演となりました。アンコールにはショパンのワルツ。リストの後のワルツはとても軽快で心地よく、1つのプログラムの締めくくりに相応しい演奏になり、今後ますますのご活躍が楽しみなピアニスト一人だと思いました。
第２０期海外研修生 市川直人
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