| |||||||
|
|
日本ショパン協会 第295回例会
大崎 由貴 ピアノリサイタル 開催レポート
《日本ショパン協会パウゼシリーズ Vol.47》
2022年3月24日(木)18:30〜19:40(開場 18:00)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
3月下旬、桜の便りが聞かれる頃、日本ショパン協会のパウゼシリーズVol.45として、大崎由貴さんのピアノリサイタルが開催されました。
東京藝術大学卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム大学への留学に発つ前に「パウゼ」で演奏会をされ、このたび5年ぶりに修士課程を終え、ふたたびこの場所で出演されることになったそうです。本日は、ロマン派同年代の作曲家ショパンとシューマンの作品を楽しめるプログラム。
前半はショパン初期の作品「3つのワルツ Op.34」で華やかに始まり、哀愁に満ちた第2番と活き活きと華々しい第3番、そして、晩年の傑作から「舟歌Op.60」と「幻想ポロネーズOp.61」の2作品でした。
大崎さんはそれぞれの曲想をエレガントに美しく奏でられました。後半は、シューマンの最高傑作のひとつと言われる「謝肉祭 Op.9」。
物語性のある21曲を1つ1つ丁寧に個性豊かに表現され、クリアーな音色も印象的な素晴らしい演奏でした。場内からの大きな拍手に応えて、大崎さんはマイクを持って再登場。
御来場のお客様に感謝の気持ちを述べて、アンコールにアレクサンダー・ローゼンブラット作曲「くるみ割り人形 ジャズ風幻想曲より『行進曲』」を披露されました。
チャイコフスキーの曲にジャズ的要素を入れたこの曲は、なんと大崎さんが初演録音されたのだそう。スイングがとてもカッコよかったです。留学で得られたインスピレーションや出会いを糧に、今後ますますのご活躍を期待しています。
※写真:(向かって左から)日本ショパン協会理事の東誠三先生、(大崎さん、)三木香代先生、江崎昌子先生。
|