本山乃弘ピアノリサイタル開催レポート

本山乃弘ピアノリサイタル開催レポート
《東京藝術大学表参道フレッシュコンサート Vol.67 》
2022年2月15日(火) 18:00開場 18:30開演 (19:50終演予定)
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

東京藝大フレッシュコンサート2021-22シリーズの最終回は、昨年春まで藝大ピアノ科非常勤講師を務められた本山乃弘さんによるピアノリサイタルです。

まず初めに満席となった来場客の皆さんへ、雪予報とも言われていた日に感染拡大も心配の募る状況下で聴きにお越しになられた事への謝意が述べられました。

この日のプログラムは当会場の響きと合うよう意識した選曲という事で、ベートーヴェンピアノ・ソナタ第14番。
「月光」の副題として非常によく知られる同曲は、当日のプログラム表記で「幻想曲風ソナタ」が用いられました。
これは作曲者が添えたこの曲本来の着想であると本山さんが紹介されていますが、そうした副題を与えられて改めて聴くと大変に説得力があり、新たな発見でありました。

休憩を挟んで後半、ドビュッシーのプレリュード第1巻の全曲演奏です。エコール・ノルマル留学経験を最大限に生かしての音楽解釈と演奏は、聴くために会場に集まられた方々への最高の贈り物になったのではと感じずにはいられませんでした。

　

アンコールには　ショパン／コントルダンス、メンデルスゾーンの無言歌集よりOp.30-3が演奏されました。