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大西 愛華 & 藤平 実来 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京音楽大学 表参道 サロンコンサートVol.57 》
2022年
2月9日(水) 18:00開場 18:30開演(19:45終演予定)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

2月9日(水)「大西 愛華&藤平 実来 ピアノジョイントリサイタル《東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.57》」が開催されました。

前半は、大西愛華さんが登場。
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第30番 ホ長調 Op.109では、伸びやかで煌めく音色が印象的、
穏やかに始まった1楽章とは打って変わって、2楽章は厳格で悲劇的。コントラストを見事に表現されていました。
じわじわとクライマックスに上り詰めていく3楽章は、絡み合う様々な人間の感情を豊富な音色で聴かせて頂きました。

続くはデュティユー:ピアノソナタより 第3楽章「コラールと変奏」。
壮大に始まった冒頭から別世界に連れていかれるように会場の空気が一変しました。
切れ味抜群のリズム、クリスタルのような透明な高音、どれをとっても爽快な素晴らしい演奏でした!

後半は、藤平実来さんの演奏。
ラヴェル:「鏡」全曲という楽しみなプログラム。
1曲目「蛾」の出だしから、ミステリアスな雰囲気に包まれました。
キラキラ、クルクル変わる音の表情はまるで万華鏡を見ているかのよう。
「悲しい鳥」でも独特の異次元感が続きます。
3曲目「洋上の小舟」まるでオーロラ。
続く「道化師の朝の歌」はユーモラスたっぷりに非常に難しい箇所も感じさせない余裕の演奏。
5曲目「鐘の谷」では、谷合に響く教会の鐘の音が響き、その場にいるかのような錯覚を覚えました。

ラヴェルの作品は、その作曲法がスイスの時計職人と呼ばれたというのは有名な話ですが、
精巧で緻密、藤平さんの演奏はまさにそれを感じさせる隙のない素晴らしい演奏でした。

今後がますます楽しみなお二人!さらなるご活躍をお祈り致しております。
今年度の「東京音楽大学 表参道 サロンコンサート」シリーズは、一旦終了。
次回は、6月23日(木)に Vol.58を開催致します。お楽しみに!!

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