東出麻鈴＆酒井梨紗ピアノジョイントリサイタル開催レポート

東出麻鈴＆酒井梨紗ピアノジョイントリサイタル開催レポート
《東京音楽大学表参道サロンコンサートVol.56 》
2021年12月23日(木) 18：00開場　18：30開演（19：45終演予定）
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

クリスマスイブ前日の12月23日（木）、表参道はイルミネーションの光に包まれ、2年ぶりの人の賑わいを感じる中、
「東出麻鈴＆酒井梨紗ピアノジョイントリサイタル」が開催されました。

前半は、東出麻鈴さんの演奏。
清らかなバッハ：平均律クラヴィーア曲集2巻第21番からスタート。
続く、ショパン：ピアノソナタ第2番「葬送」では、柔らかさの中にも芯の通った音色が特徴。
激しさと穏やかさが揺れ動き、絶妙な美しさがとても印象的でした。
アンコールとして、「シューマン＝リスト：献呈」で華やかに前半が終了しました。

後半は、酒井梨紗さんが登場。
ドビュッシー：12のエチュードから第8番「装飾音のための」、第7番「半音階のための」、
第3番「4度のための」、第6番「8本指のための」、第12番「和音のための」の順に演奏されました。

ともすると技巧的になりがちなこのエチュードですが、1曲ずつの音色の変化が見事で、
ピアノを自在に操っているかのような印象。色彩鮮やかなドビュッシーを聴かせて頂きました。
続く、ショパン：舟歌は、ドビュッシーとは一変して柔らかくしっとりと歌い上げられました。
大きな拍手に応えて、アンコールには切ないメロディが特徴的な「シマノフスキ：エチュードOp.4-3」を。

お二人のそれぞれの個性が光る素敵なジョイントリサイタルとなりました。

終演後、イルミネーションをバックに撮影。

次回は、2022年2月9日（水）18：30開演
「大西愛華＆藤平実来ピアノジョイントリサイタル《東京音大楽表参道サロンコンサート Vol.57》」
を開催予定です。
皆様のご来場をお待ち致しております。