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クロイツァー記念会 第45回例会
クロイツァー賞受賞者による演奏会 開催レポート
出演:關 奈々子、高井 玄樹、吉原 麻実(以上、ピアノ)
2021年6月14日(月) 開演:午後7時00分 (開場:午後6時00分)
会場:
東京文化会館小ホール
※開演前、午後6時10分〜午後6時30分 小ホールにて、
SPレコード鑑賞会『蓄音機で聴くレオニード・クロイツァー』を特別開催。

 日本におけるピアノ界の発展に尽力したレオニード・クロイツァー教授の功績を讃えて制定された『クロイツァー賞』の受賞者演奏会が行われました。この賞は教授と縁の深い、東京藝術大学、国立音楽大学、武蔵野音楽大学の各大学院におけるピアノ専攻の首席に毎年贈られているもので、第51回は關奈々子さん、高井玄樹さん、吉原麻実さんが受賞されました。

 初めに、關さん(国立)が、武満徹〈フォー・アウェイ〉とエルネスト・ブロッホによる〈ピアノソナタ〉を披露されました。ブロッホは演奏機会の少ない曲目ですが、大学院の研究テーマだったという關さんによって、ユダヤ音楽に由来する旋法やリズムを用いた独創的な作品に光が当てられました。

 続いては、高井さん(藝大)が、シューベルト〈ピアノソナタ 第21番〉を演奏。「高校時代、初めてこの曲を聴いた時から、目標とし精進を重ねて参りました」と仰るその演奏は、深淵なシューベルトの世界に浸ることができた、大変聴き応えのある演奏でした。

 最後に登場した吉原さん(武蔵野)は、ショパン〈24の前奏曲〉を全曲通して演奏されました。バッハの〈平均律クラヴィーア曲集〉のように24の長短調をすべて使った前奏曲集を、各曲の個性を楽しませる見事な演奏でラストを飾りました。

 また、演奏会前にはホール内でSPレコード鑑賞会『蓄音機で聴くレオニード・クロイツァー』を開催。記念会会長で、クロイツァー教授の孫弟子にあたる植田克己先生(クロイツァー記念会会長)が選曲、進行・解説を務め、モーツァルト〈「トルコ行進曲」付きソナタ〉、リスト〈パガニーニ大練習曲第6番〉の約20分にわたるプログラムを堪能しました。

 植田克己会長との記念写真

 クロイツァー教授の貴重な演奏とともに、受賞者のお披露目となったコンサートでした。

 受賞された皆様の、今後のご活躍をこころよりお祈り申しあげます。

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