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梅﨑 秀 ピアノリサイタル 開催レポート
《 桐朋学園 表参道 サロンコンサートシリーズ Vol.48 》
2020年11月11日(水) 開場17:50 開演18:30（終演予定19:40）
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
プログラムは、前半のバッハからシューマン、後半にかけてリストのトランスクリプション、そしてリストと進んで行きます。楽曲に応じて全く異なる弾き振りには、曲構成や身体性から成立背景や演奏環境まで見据えた、作品への深い理解を感じさせられました。
前半、パルティータは、私的な場での聴取を想定された作曲の意図に沿うように、慎ましやかでありながら新鮮な発見が各所に散りばめられています。続いてのシューマン《子供の情景》もまた弱音の表現の幅を追求され、内的な陶酔に満ちていました。後半はシューマン＝リストの《春の夜》、《献呈》から《スペイン狂詩曲》まで、リストの変奏や装飾の技巧を活かした、楽器全体を鳴らす豊満な音創りへと展開していき、会場を魅了しました。
演奏者の細やかな趣向に耳を澄まして、ピアノという楽器の多様な可能性を感じられる「パウゼ」にぜひ足をお運びください。
（M.S）
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