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桐朋学園 ランチタイムコンサート2020-2021 in 表参道
開催レポート
<音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル Vol.1 > 
出演:吉見 友貴 & 山口 静夏 & 望月 晶
2020年9月10日(木) 12:00〜13:10(11:20開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 9月10日の桐朋学園ランチタイムコンサート2020-2021 in 表参道〜音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル vol.1は、吉見友貴さんと山口静夏さんと望月晶さんによるジョイントとなりました。

 冒頭は吉見さんによるベートーヴェンのアンダンテ・ファヴォリヘ長調WoO.57。淡々と落ちついて始まりました。全体のバランスが良く、旋律をふくよかに保っての演奏。次のショパンのバラード第1番ト短調Op.23ではガラリと変わり、音圧を増して情感たっぷりと。緩急の差もはっきり、叙情豊かな音楽を示しました。そしてその勢いに乗るかのように続くプロコフィエフの4つの小品より悪魔的暗示Op.4-4は、不協和の和音をよく響かせてピリッと締めました。

 次は、山口さんのラフマニノフ、ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36(1931)。激情溢れる冒頭、大きな音楽の溢れるピアノです。中間部では内声の線も美しく、深い音でバランスよく紡いでいきます。高音低音を美しく響かせてのきらびやかなコーダも印象的な演奏となりました。

 最後は、望月さんのスクリャービン。まずは2つの詞曲。抑制を保ち旋律を浮き上がらせた第1曲、代わって迫力の響きで緊張感を保った第2曲、共に秀逸。続くピアノ・ソナタ第5番Op.53、こちらも推進力たっぷり、重厚な和音の後に現れる軽やかさが印象的。ピアノ全体を響かせての好演となりました。

 3人ともバランスの良い音が魅力。ピアノをよく鳴らしての素敵なランチタイムコンサートとなりました。

(Y.A.)

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