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始田 茉衣 & 橋本 崚平 & 堀之内 杏菜
ランチタイムコンサート開催レポート
東京藝術大学 ランチタイムコンサート2019・2020 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル Vol.7>
2020年2月6日(木) 11:30開場 12:00開演(13:00頃終演予定)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
2月6日の東京藝術大学ランチタイムコンサート2020 in 表参道〈音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.7〉は、始田茉衣さんと橋本崚平さんと堀之内杏菜さんによるジョイントリサイタルとなりました。冒頭は始田さんのドビュッシー「前奏曲集第1巻」より『音と香りは夕暮れの大気に漂う』と『パックの踊り』。始まりは淡々と、全体のバランスが良く、ふんわりとしたタッチ。美しい音が印象的です。次のショパンの舟歌嬰ヘ長調Op.60では、音圧を増しての情感たっぷりの演奏。たゆたう波に乗せられての舟歌は、高音が豊か、次第にスケール感を増しての響きが秀逸でした。
次は、橋本さんのショパン。まずはマズルカイ短調Op.17-4。陰鬱に淡々と始まる冒頭、中間部での内声の線が印象的でした。そしてノクターンハ短調Op.48-1。こちらも静かな冒頭から次第に音圧を帯びての変化、深い低音を豊かに聴かせました。続いてピアノソナタ第3番ロ短調Op.58より第1楽章。ガラリと変わり、冒頭から厚い響きで推進力を持っての演奏。勢いを持ちつつも細部に気を配り、高音をよく響かせての好演となりました。
最後は、堀之内さんのショパン。まずはノクターンロ長調Op.9-3。一音一音に神経の行きとどかせた音を紡いでの演奏。哀愁を帯びた部分と快活な中間部のコントラストを美しく聴かせました。続く幻想曲へ短調Op.49では、淡々と重厚に始まる冒頭から華麗な中間部へと推進力を持っての演奏。伸びやかな高音も美しく、ピアノ全体をたっぷり鳴らしてのクライマックスが印象的でした。
3人とも、美しい音と、適度なペダル使いが見事。アンコールには3人で、6手連弾の可愛らしい楽曲を楽しく紡いで、ランチタイムコンサートは終了となりました。
(K.A.)
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